難民問題で揺れるヨーロッパ諸国。中小国の体力がアップアップ状態でつばぜり合い的な感じ

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先日の英仏トンネル周りでも「今年いっぱい持つかな」的な言及をしたけれど、動画ニュースを観る限り、その半ばあてずっぽうともいえる推定があながち的外れでもないのかなあ、という感じがじわりとしてくる。昨日伝えられたスロベニアの事案でも、映像だからこそ伝わってくる危機感、緊迫感はハンパない。

五百歩ぐらい譲ってまだドイツやイギリスは現状ではマシかもしれない。ただ通過ルートとなる、そして少なからずが足腰を据えるであろう中欧諸国は、体力が持つか否か非常に不安。ただでさえ先の債務危機による国力の衰えから回復の兆しに差し掛かっているレベルで、失業率も高い状態が続いているというのに、突然大量の他国民が流れ込み、定着を試みる。その地にいる国民の不安は募るし、治安は悪化する。


少し前に年金問題で優等生扱いされたと思ったら、実のところ破綻寸前であっという間にその優等生状況が無かったことにされたスウェーデンでも、状況にさほど変わりはない。北欧だからあまり関係がないのかな、と思っていたけれど大間違い。

人道主義は大いに結構なのだけれど、それで自国そのものが倒れてしまったら身もふたもない。問題視する声には、多分にその想いがあるのだろう。

第一次大戦のトリガーとなった、バルカン半島が「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれたような状況が、あるいは現在のヨーロッパ各所で起きているのかもしれないなあ......という、あまり喜ばしくない香りもする。これから冬にかけて、そのリスクはさらに高まることは必至なんだよね。これも以前言及したけれど、まさに「地球連邦の興亡」で見たようなシーン※だったりするわけで。ぐぬぬ。


※反政府の群衆に対し周辺気温を高めて心理的に安定化させる方策が途中で失敗、環境が極寒状態となり、群衆が狂暴化して実力行使に走るという描写があります。

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このページは、不破雷蔵が2015年10月24日 07:56に書いた記事です。

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