処方薬は家族であろうと第三者に渡したり飲ませてはいけません

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それによると、8割以上の家庭が余った処方薬を保存しており、また5割は余った薬を自己判断で子供に使用したことがあった。処方された本人以外への使いまわしも多く、家族間と友人・知人間あわせて6割が経験していた。また処方薬の使いまわしを「怖い」と感じる人ほど、使いまわしをしない傾向が顕著で、リスクの啓発が使いまわしの抑制につながる可能性が示唆された。

別件で処方薬の使い道、残した場合の対処法に係わる記事を書いた関係で(掲載は本家サイトで後程)、似たような調査はないのかなと調べたところ、ようやく見つけたのがこれ。QLifeによるもので5年も前のものだけど、参考になる結果には違いないってことで覚え書き。

処方薬絡みの話としては、8割以上が保存......ってのはまだいいのだけど、少なからずの事例で余った処方薬を子供や他人に使わせていた事例が確認されている。

コンビニや薬局などで手に入る普通の薬でも、成分や効用などによっては使ったらいけない場合が多分にあるのだけど、処方せんによる処方薬はそれとは比べ物にならないほどリスクは高い。患者本人にカスタマイズされた上で処方されたお薬なのだから、他の人が使ってよいはずがない。同じ電池だからと、単三電池を使う玩具に単四電池を入れようとするようなもの。処方薬を買う時にもらう「薬の種類とその内容の説明書」に書かれている薬品名や効用が同じでも、別の人に用いてはいけないし、ましてや「こんな効用があるのだから、あなたにも」と、処方を受けていない人に渡すなど言語道断。


最後の指摘は顕著な例なんだけど、処方薬ですら、RPGに出てくるマジックアイテムとか、飴玉みたいな認識をしている感が多分にあるのだよね。薬局などで誰もが買えるものではない、処方された上ではじめて購入できることもあり、特別なものみたいな印象もあるからさ。貯めとくと安心、他人に分けて偉くなった感じになれる、みたいな。そう、お宝的な認識をしてしまう。

でも現実は厳しい。そのお宝が多分にリスクを体現化し、下手をすると毒物にすらなり得る。お薬を使わずに溜め込むことは医療費の無駄遣いでしかない(本人はもちろんだけど、それ以上に公共リソースの無駄遣い)。特に高齢者における薬の使い方には、今後何か知恵者によるアイディアが求められることになるんだろうな。使用期限を過ぎたら自動的に消失するような薬とか、創れないかな。地面に溶けるBB弾みたいな仕組みで。

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このページは、不破雷蔵が2015年10月20日 06:52に書いた記事です。

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