長期休暇中「誰とも話さない」のは危険か否か

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シルバーウィークのような長期の休暇に入ると、心の不調を訴える人が増えます。元気な人でも落ち込みやすくなり、もともとメンタルに不調のある人は、さらに症状が悪化することも。通常モードではない生活リズムの変化がストレスを生むのに加え、「人との違い」や「自分の居場所」をことさら意識しやすくなるためです。

ということで5連休のシルバーウィークと、高齢者などの一人暮らしにおける孤独感を絡めたお話。要は会話が無い、対面機会が無いと孤独感が高まってストレスがたまり、トラブルが生じやすくなる、ヤバイというもの。心理学的には一理ある。元々人間ってのは社会生活を営む生物であり、自分一人のみでの時間の経過に圧迫感を覚えるようなもの。無人島での生活、どこかに長時間閉じ込められる、独房、まぁそんな極端な事例でなくとも、一人身の精神的リスクは多分にある。

が、それはあくまでもケースバイケース。個人の性格や個性によって状況は異なる。他人が寂しさを覚えるのだからお前も寂しいはず、だから一人でいるのは良くないと引っ張り出すのは、時として迷惑行為でしかないこともある。

で。子供達がおしゃべり、最近ではLINEなどに夢中になっているのも、要は自分が孤立していない、社会の中のパーツとして存在している、他の人とのつながりを緩い状態ながらも維持していることを認識したいがため。他の人と同じエリアにいることで、それだけで安心感を覚えてしまう。

「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」(石川啄木)の心境を思い返してみれば良い。これは結局、都心にいると周囲に人がたくさんいても、自分の知っている言葉が無く、孤立感を覚えてしまう。そう、単に人ごみの中にいるだけではだめなんだな。意味が分かる、意思疎通ができる、少なくとも理解ができる状況下に居る必要がある。......ってことはアレか、今の子供達がLINEに超夢中なのは、逆に孤独感を覚えているからか。

なんか話が多分にそれた。で、元記事では「一人は良くない、対面よろし、SNSは補助的なものでしかない」という印象が強い。ではなぜSNSで動画や写真のやりとりが活性化しているか。緩い関係で気持ちを共有したいから。自分の存在を知ってほしいから。リアルも大切だけれど、それが苦手な人もたくさんいる。それを強要する必要はないと思うのだけどな。

加えて。本文では「SNSはSNSだけで完結する」が前提となっている。でも実際にはSNSはツールでしかない。SNSをきっかけにリアルな交流なり、アクティブな行動のきっかけを得る事も多々ある。逆もまた同じ。リアルで知り合った場面とSNSなどでさらなる情報のやりとりを経てつながりを深くすることも多い。リアルとSNSを無理矢理分断して、どちらか一方は悪しき、一方は良しとする必要はないと思うのだけどね。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年9月22日 06:45に書いた記事です。

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