実はアメリカはすでに世界最大の産油国となっていた

| コメント(0)
英石油大手BPが10日発表した世界エネルギー統計によると、2014年に米国がサウジアラビアを上回る世界最大の産油国となった。米国の首位は1975年以来、39年ぶり。14年後半から原油価格が急落した中でも、米国は新型原油「シェールオイル」の増産の勢いが衰えなかった。近年はサウジとロシアが世界首位を争っていたが、米国が一気に抜いた格好だ。

本家サイトでは【主要国の原油確認埋蔵量をグラフ化してみる】などにもある通り、毎年9月位に更新している、英BP社のエネルギー白書。その最新版が公開され、それによれば中東諸国を抜いてアメリカ合衆国が最大の産油国として計上されることになった。ちょっと前までには「なにそのガセネタ」と一笑に付されるのは必至的な話だけど、マジもの。

元々アメリカは原油を算出していたけれど、この数年は例のシェールオイルの採掘が著しく、どんどん量は増えていった。で、BP社のデータでは2014年で他国を追い抜いてトップについた次第。


ただ、先日掲載した通り、アメリカのエネルギー情報局(EIA:Energy Information Administration)の報告では、すでに2013年時点でアメリカは世界最大の産油国となっている。同国のエネルギー施策や外交政略にいくぶんの変化が見られるようになったのも、シェールガス・シェールオイルの増産が影響しているのではないか、と考えるとすんなりと理解できる部分が多かったりする。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年6月12日 06:44に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「レゴのブロックは「戦争を子供のおもちゃにしない」との考えから緑色が少ないって話はガセ」です。

次の記事は「高齢運転者に認知症チェック強化体制・改正道交法成立」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30