学校給食と、夏休みに体重が減ってしまう子供と

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具体的な言及は避けるけれど、色々と心当たりが無くも無い、給食のお話。いつもお腹をすかせていて、給食でめいっぱい食べるってのは食欲旺盛で元気満点的な雰囲気もあるし、当時は周囲も保護者もそんな感じで受け取っていた感はあるのだけど、今から思い返してみればすべてがそんなわけでは無く、給食が数少ない「確実に食事を取得できる場だった」という子供もいたんだろうなあ、と。

給食を止めてお弁当にしよう、給食は個性の否定だ、軍隊みたいな感じでイヤとかいう話もあるけれど、こういう話も確実にあったし、これもまた「数字、統計の上では出にくい実情」の一つなんだろうなあ、と思う。

何しろそのような話って、統計の取り様がないじゃん? ほら、確かに子供向けの「朝食を取っていますか」的な調査結果はいくつかあるけれど、それが果たして家庭上の事情なのか(金銭的問題か、保護者の怠慢かって違いもある)、それとも健康的な方針によるものなのかってまでは分からないし、夕食はどうなんだろうってことになると想定として「夕食を食べない」ってのは無いので、問いただすこと自身がされていないし。育児放棄の問題ともからまる、実は重要な視点なのかもしれない。


アレルギーの問題は確かにあるし、当方も子供の時にアレルギー...だったか何かの治療で、給食が完備されているけれどお弁当を持参した友達がいたけど、その時もちゃんとクラスに説明をされていたし、皆その辺の事情はちゃんと理解して何の問題も無く食事の際も溶け込むことができた。保育園では子供自身がまだ幼いから、その辺も大変なんだろうなあ、と。


これは確かにある。給食によって多様な食材と出会えるってのは、実はとても素敵な体験に違いない。上で挙げたような懸念や統一規格性による嫌悪感を覚える人もいるのは確かだけど、それを遥かに超えるメリットがあるに違いない。ああ、これこそが「食育」なんだろうな。


給食を嫌う側には、このようないきさつがあるのも一因なんだろう。確かに指摘のような面はあったし、それを嫌う人がいることも否定はしない。けれど結果としてそれが良い結果を生み出し、少なくとも長短合わせて考慮すると良いものである、無くすことで失うものが多いってのなら、残しておく、むしろ手を加えてよりよいものにしていくべきじゃないのかな。

ああ、今件は取り上げていないけど、単に経費削減のためにってのもあるんだろう。給食を無くすという考え方には。短期的にはコストカットってことで、それを指導した人の評価・成果にはなるのかもしれない。で、中長期的にそれがプラスとなるのかマイナスとなるのか、そこまで考慮したのかな、誰がチェックをするのかな。

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このページは、不破雷蔵が2015年5月 6日 07:52に書いた記事です。

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