電子マネーやクレカに対応しない小売・サービス業の、その理由

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某元携帯事業の重鎮による「それとも何かの利権か?」を想起させる話ではあるけれど、携帯電話に電子マネーを連動させ、携帯をかざして小口決済をする、あるいはクレカを呈して支払いを済ますってのが、日常茶飯事的に行われるようになった。コンビニやファストフードでも良く見かけるよね。でもすべてがすべてじゃなく、今なお現金払いのお店も多い。小規模、個人事業的な店舗、例えば喫茶店や本屋が好例。

で、指摘の通りこれは費用対効果を考えれば、クレジットカードやら電子マネーの導入は、メリットよりデメリットの方が大きくなるので、小規模店舗は導入していないだけの話。「時代遅れだ、不便だ」ってのは、結局「もっとランニングコストが下げられるよう、リスクを減らせるよう、業界に声援を送る」べきであり、小規模店舗にクレームをなげかけるってのは筋違いな感が強い。


で、クレカってのは結局使えば使うほど特典が期待できるポイントカードみたいな面もあるから、使える場面では使いたくなるのも一つだけど、実利用をする側でも手間がかかるので、少額では「まぁいいか」ってことになってしまう。かざすだけで支払いが出来る電子マネーならともかく。





実際この辺の利用事情はデータからも出ていたりする。本家サイトで毎年更新している、金融広報中央委員会の「知るぽると」の公開データの経年データでも、上にある通り、少しずつ電子マネーを使う事例は増えているけれど、やはり少額の決済では現金を使うことが圧倒的。使い手側からすれば「いかに楽が出来るか」が肝要であり、必ず電子マネーを使わなきゃならないってわけでは無い。手段が増えただけで、その中でどれを選ぶのかは、それぞれのケースで最適なものって次第。

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このページは、不破雷蔵が2015年5月 6日 07:50に書いた記事です。

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