ヒット曲が生まれない理由、色々とあるよね

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4月期のテレビドラマも出揃い、様々な場所で視聴率の高低についての分析がなされているが、ドラマにまつわる要素でもうひとつ注目したいのが主題歌だ。CDがメガヒットを記録した90年代、そのヒット曲の多くはドラマから発信されたものだった。ところが、今やドラマを通して生まれるヒット曲は数少ないのが現状だ。

オリコン自身の記事で、ヒット曲が生まれないのは連動性の高いテレビドラマが低視聴率だから......というよりは、そのテーマ曲的なものが作品との連動性が低かったり、歌詞そのものがアレだから的な解説。んんん、それも一因かもしれないけれど、なんか違うんじゃないのってことでコメント解説をしたけれど、到底文章量が足りないのでこちらで補完。まぁたまたま直前まで【止まらぬ凋落、合わせて3000億円を切る...音楽CD・有料音楽配信の売上動向(2015年)(最新)】などで、日本レコード協会の「日本のレコード産業」の精査をしたからってのもあるんだけど。

そもそも論として「ヒット曲って何よ」ってのがある。CDのミリオンセラー? 巷に話題に登った曲? 沢山ダウンロードされた音源? 昨今のCDセールスの軟調ぶりと連動してるような語り方を見るに、どうもCDが売れないのは云々、的な話の感はある。

ただ、「アナと雪の女王」のサントラがミリオンだった事や、ゲームやアニメで人気のある作品のBDやDVD、サントラや声優CDが、個々の作品の普及浸透レベルに合わせてそれなりに売れている事を考えると、「高品質作品で高ロイヤリティのファンかつけば、関連商品は一定率で売れる」っての昔も今もあまり変わらないような気がする。

良い作品ならその世界観を共有したいってのは誰もが想うこと。単純に曲の良し悪しを超えた、「この作品の曲だから買う」って決断をさせてくれるレベルの高品質な作品なのか、のめり込んだ作品なのか。それがCDなり音源が売れる重要なポイント。

この決断のハードルが昔と比べて高くなったのも一因。音源が蓄積できるので「単なる音楽」の物差しではすでにお腹一杯状態。曲そのもの好き嫌いだけなら定額制でよりどり好みだからね。CDも似たようなものかもしれないけれど、山積みになったCDからチョイスしてセットするってのと、音源データを検索したり自分の好きな風に順番をカスタマイズして聴くってのは、「手元にある」感覚が全然違う。図書館にある本と、自宅の書庫にある本との違いぐらい。

もう一つは曲の対象となる作品そのものの質が絶対的・相対的に低下したってのもある。その上、テレビの絶対優位性、トレンドの発信源的な役割の低下で、「CD買おうか」のガイドラインにまで底上げする力が減ってしまった、的な。昔なら「流行趣味趣向はテレビ、そしてその関連商品の雑誌やCD」的な絶対法則が「それも一つのルートだけど」になってしまっている。

あのテレビ番組の曲を聴き直したいけどYouTubeのダイジェスト版や収録映像のでいいや、と思っている人もいるだろう。ただしその程度の「聴きたい」動機なら、たとえYouTubeが無くてもCDや音源購入には至らない場合がほとんど。「なら聴かなくていいや」と他の曲、趣向に走ってしまう。

何しろ「自分にとって良い曲を聴きたい」だけなら、たっぷりとため込んである自分の音源ライブラリで十分だから。余程気に入った曲が新たに耳に入らない限り。「あの作品のあの曲を聴きたい」と思わせるのは、その曲自身の魅力よりも、むしろ作品の魅力に寄る所が大きい。相対的に。

まぁ、色々と理由が重なったのが、CDが売れない≒ヒット曲が生まれないであり、一つの原因で生じたものではないと思う。


この意見も然り。まぁ、アニメのBD化などの場合は、放映版から販売版に至るにあたって手直しをしたいってのもあるから、遅れは仕方がない。「テレビ放映版はお試し的なもので、販売版が本番だ」的な認識をしているところもあり、それはそれでどうなんよ、ゲームのダウンロードコンテンツ問題じゃあるまいし、的な感も否めないのだけどね。ドラマなどの番組におけるサウンドトラックとか主題歌のCDは、さくっと出してほしいものがある。

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このページは、不破雷蔵が2015年5月 2日 08:10に書いた記事です。

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