「火を通せば食える」という食事上の基本とは

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そろそろ梅雨場が近づき台所のカビ臭さか気になると共に、アメリカからやってきた新しい食文化、某瓶詰サラダについて色々と物議がかもされ、警告が相次ぎ発せられる昨今。簡便な料理スタイルについてもちょくちょくツイッターのタイムライン上に挙がるようになった。妻が入院すると夫が何もできない、料理のりの字も出来ずに飢え死に云々っていう、あまり冗談にならないケースが笑い話ではなく実在するって話を見聞きすると、げぇ、っとか思ったりする。

一方、この「火を通せば食える」ってのは意外に忘れられがちな基本ではあったりする。Facebookでも先日、例のいなばのツナカレー缶にちょっとした野菜のぶつ切りに火を通したのを絡めてもう一度軽く加熱し作った惣菜が、比類なき旨さを発揮したとの話を目にし、火を通す(十分に加熱する)のって大切だよな、と。

芋と肉だけってのは、以前紹介したこともある鳥取砂丘先生の「境界線上のリンボ」のエピソードそのままだなってことを思い返し、リアル感にあらためて感動を覚えたりもする(主人公のフゥが、最初は料理をほとんど知らず、雇い主への料理として毎日のように茹でたじゃが芋と焼いた肉ばかりを食わせるというエピソードがあったのだよ、これが)。


話によるとレトルトものすら満足に作れない、電子レンジも使えない人もいるようで、冗談話のひとつとしてよく語られる「料理はできます」『具体的には?』「インスタント麺とレトルト食品を温める」ってのが、マジで通用する話。ただ最近は、その類の話が語られていた当初とは大いに異なり、インスタント系の食品もダイナミックなまでに進化している。コンビニの惣菜も面白いほどに素晴らしい品質のものが揃えられるようになった。電子レンジや鍋、フライパン向けの調理機器も気軽に楽しめる、利用できるものが多く登場し、しかもその使い方や料理方法はネットをたどれば山ほど手に入る(胡散臭いものも多いけど(笑))。

料理が苦手、出来ないという人の事案は尽きぬけれど、ちょっと腰を上げて手掛けてみれば、ハードルはとても低いことに気が付く。他人に向けて作るのならばともかく、自分が死なない程度、そして自己満足の領域に達して栄養管理上も、まぁ、悪くは無い程度ならすぐに達するはず。先行記事で挙げた「自分自身で、一人だけで満足するための趣味」みたいなものだと思えばいい。

メイドさんがいていつも料理を用意してくれる的な人なら話は別だけど、ごく普通の生活をしている人なら、たとえ相方に常に料理を用意してもらえる立場であっても、最低限の調理位はできるようにしておいた方が、万が一のことを考えると、安心できる。まぁ、毎日外食や宅配でもしのげることはしのげるのだけど、色々と大変だし、ね。


※無論、加熱した・火を通しただけで何でも100%完璧にOKというわけではありません。あくまでも一般論、常識と良識の範囲で、という意味です。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年4月26日 08:20に書いた記事です。

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