値引きは良くない、オマケをつけるべき。その理由は......

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先行記事の【ウェブ漫画のビジネスモデル「無料公開→単行本で販売」「有料ダウンロード」に関する感想あれこれ】から連なるお話。すべての事案に適用するってわけではないけれど、随分とすっきりさせられる切り口ではある。

いわく、値引きは絶対したらいけない。値引きを一度始めると、他の人もそれを求めてくる。そこで拒否をすると拒否された方は特別扱いされなかったということでストレスがたまる。値引きで身を削って取得したプラス要因が吐き出されかねない。でも他の人にも値引きをしつづけると、それが当たり前となり、効果は薄れてしまう。

一方でプラスαのオマケをつけると、他の人がそれを求めて来た時に「オマケは品切れ」と説明すれば、値引きをされなかったことによるストレスよりは随分と少ないストレスのみで済む。それどころか「次回はチャンスを逃さないようにしよう」という動機づけになるかもしれない。

値引きはいつ何時でも行える。値引きする対象が常にある状態だから。でもオマケは付けるオマケとなる物品が無くなったらそれでオシマイ。相手を納得させられる理由がつけられる(なぜもっと大量に用意しなかったというクレームをつける事案もあるだろうれど、それはクレーマーのレベル)。


指摘の通りオマケ商法ってのは、考え直してみると意外に奥が深いものではある。

......で、ここまで書き連ねて思ったのだけど。このオマケ商法による効用って、デジタルコンテンツには通用しないんだよね。なにしろ「オマケの物品は無くなりました」って理由付けがないから。ソーシャルゲームの「今ならアイテムもう一つ」、電子書籍の「期間限定で最新刊が無料で読める」って類にお得感が薄いのも、あるいはそれが一因かもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2015年4月21日 08:15に書いた記事です。

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