中央アジア4か国にとって日本は2番目に信頼できるけど、パートナーとしては中国の方が上。ナンデェ!? を理解してみる

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日本は中国よりも信頼できるが、中国の方がパートナーとして重要――。中央アジア諸国でこうした見方が浸透していることが、外務省の対日世論調査で明らかになった。


「最も信頼できる国」は、旧ソ連の構成国だったことを反映し、1位はロシア(63%)だったが、日本は14%でこれに次ぎ、3位の中国(3%)を上回った。その一方で、「現在重要なパートナー」の設問(複数回答可)では、日本は23%で、ロシア(75%)、中国(35%)を下回り3位だった。


今件の元データは実は結構前に補足していたのだけど、リソースが不足していて精査までには至らず留保状態だったもの。ただ今回こんな形で取り上げられたのでもう一度よく見直してみたら、結構興味深い結果だったので、すこしばかりこちらで覚え書き。

報道内容を見ると、なんか日本ってダメっぽいにゃーん、的な感は否めない。でもこの類のは、元データを探して精査すると、色々な事が分かってくる場合が多い。

今件もやはりその類のものだった。


元資料の調査結果を見れば分かるのだけど、信頼感はロシア、そして次いで日本。ロシアは昔から色々と深い関わり合いがあったのでよくわかる。似たような昔からの付き合いとしては中国もあったんだろうけど、信頼度が低いのはナニがアレ。むしろ日本の値がここまで高いのは評価に値する。

で、問題なのはパートナー云々の項目。中国への値が高いのはいくつかの理由があり、「陸路での貿易関係(詳しい値は後で精査する必要があるな、これは)」「陸続きとなっているため軍事的侵攻リスクを考慮すれば、意思疎通をしてパートナーとして対応しておいた方が保険になる」。日本をパートナーとしても、万一周辺国と緊張感が高まった際に、軍事的な手助けをしてくれるか否かという問題を考えれば「日本では難しいな」ということになる。

そして実際中国は軍事的な近隣諸国への侵攻をあちこち行っているため、実リスクが体現化している。陸続きの隣国が攻撃的意欲・政策を持ち、それを果たすだけの軍事力を有し、実績を持ち合わせていることの恐怖の表れでもある。

ここまでの推測ができるのは、上記の通り、対象4か国で唯一中国より日本の方が値が高いウズベキスタンは、今回調査した4か国では唯一中国と直接国境を接しておらず、脅威を感じ取れる度合いが異なるから。

元の新聞記事でもその辺りまで分析してくれると、「ああ、なるほどねー」と理解が深まる記事になったんだろうけとなあ。

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このページは、不破雷蔵が2015年4月22日 07:58に書いた記事です。

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