インドネシアに再び日本の鉄道車両・205系電車が譲渡されるようです、しかも120両も

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JR東日本は、2013年より、埼京線や横浜線で使用してきた205系の車両356両をインドネシアの鉄道事業者であるジャカルタ首都圏鉄道会社に譲渡してまいりましたが、今回、南武線で使用してきた205系の車両120両についても譲渡します。また、これまでの車両譲渡に合わせて、インドネシアの鉄道事業者とは様々な相互協力を実施しており、当社として初めて乗務員(運転士)による支援を実施しました。今後も更なる協力を進めてまいります。

以前こちらや本家などでも紹介したように、日本の鉄道各社で使用している車両で世代交代が行われる際、私鉄の地方線に譲渡されることもあれば、海外に譲渡されることも結構ある。日本の車両は表記されている耐久年数と実耐久年数に結構差異があることから、海外でしっかりとメンテナンスが行われれば、大活躍モードとなることも多い(「てつぼん」でも一度話題に取り上げられた)。鉄道会社側としても廃棄処分をするよりはCI的にもプラスとなるし、相手にも喜んでもらえるので、良い話に違いない。

で、今回は南武線で使ってきた205系の車両120両の譲渡が決まり、さらに乗務員の技術支援を行ったとの話。マニュアルや映像などによる運用ノウハウの支援ってのもすでに行われているんだろうけれど、現地で第二の人生を歩むであろう車両の安全な運用には欠かせない。

この時は単にインフラの譲渡や技術支援による援助を通した関係強化、将来における何らかのつながりの模索位にしか考えて無かったんだけど......


この発想にはなるほど感。現地では最適化のために手が加えられたり、カラーリングの変更がなされるだろうけど、魔改造的なレベルにまではいかないだろうから、元車両の面影は十分以上に残っている。日本では懐かしい、記念車両として保存されている程度の車両が、海外では現役として働いている姿を見られるだけでなく、実際に乗車できるとなれば、それだけでも十分な来訪機会の創出になりうる。譲渡が続けば将来、日本のいにしえの車両を見に行こう的なツアーが組まれるようになるかもしれないね。

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このページは、不破雷蔵が2015年4月21日 07:21に書いた記事です。

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