違法ダウンロードは将来の芽を摘み、自分の首をも絞める行為

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先行のダットサンベビーで言及した「将来に向けた種まき」とちょっぴり関係のある話。違法ダウンロードは提供サイトに一部支払いをしたり広告収入という間接的な対価提供をすることになるけれど、原則としては無料でのやりとりになり、作者自身には一銭も金銭は支払われない。サービスの受給者は増えるけれど、大本の創生者には何ら便益が無い状態。そりゃ、違法ダウンロードで作品を知って、その作家の作品を購入するようになった......ってパターンもあるだろうけれどさ。相次ぎ無料アップロードされるのなら、わざわざ買わずに次がアップされるを待つわ☆ 的なことになる。

でもお金って、あればあるに越したことはないし、無ければ困る。そして困ると作品そのものが作れなくなる。「続きを創りたい」「お金が欲しい」さらには「お金を儲けたい」のバランスは人それぞれで、どの要素が多分を占めているかは人にもよるけれど、特異な状況でない限り、無料で自分の作品を取得されて、それでもなお継続して作れる人は多くない。

以前も触れたかな。クリエイター、創作者への対価支払いは、応援の声であり、投資であり、種まき・水やりである、と。


まぁ、ぶっちゃけるとそういうこと。説明として加えるならば、安寧の担保が必要。切羽詰った方が良い作品が作れる場合もあるけれど、同時に切羽詰るとそちらの方に精神が引っ張られ、集中できないのも事実。これは創作活動に限らず、一般のビジネスでも同じ。金策に苦慮してくると、そちらの方にリソースを食われてしまい、本業に全力を投入できなくなってしまう。

無論、ダウンロードで購入できる環境が欲しいってのもある。iTunesなどのようにサクサク購入できれば、そちらを選ぶ人もいるだろう。特に創作系の場合、購入ハードルをどのように下げていくのかが課題となる。さらには先日ちょいと触れた「欲しい本が品切れ・絶版で手に入らない」的なこともある。

だからといって違法行為に手を染めて良いという免罪符にはならない。「ダウンロードで調達できる環境が無かったから、違法ダウンロードをした」というのなら、その後、ダウンロードした商品の価格分をその作家に何らかの形で貢献したかな?

あなたは種を蒔き、水をあげる人? それとも育った果実を横からつまみ食いする人?

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年3月29日 07:39に書いた記事です。

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