商業誌で連載を持つ作家な人達の悩み、なるほどネットは広大だわ

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無論これは一例でしかなく、雑誌掲載の仕事を持つ先生(漫画家に限らず文筆家やイラストレイター、写真家などまで含めて)の悩みのお話。アンケートハガキの内容を編集経由で見せてもらう、コピーをもらえるってこともあるのだろうけれど、数字的データ以外の直書きの文字はやっぱり嬉しい。ただその数はよほどの有名作家でない限り山ほどあるわけではないし、紙に書くことのハードルの高さもあって、ポジティブな意見はどうしても少なくなる。

結果として指摘の通り、「がんばれ」「おもしろっ」的な読者からのポジティブメッセージが伝わらず、凹みを覚えることになる。自分は不特定多数に向けて作品を提供しているはずなのに、その相手の顔が見えない。これは辛い。いや、お金のため、名声のためと割り切っている人でも、時間の経過と共に辛みを覚えることになる。空気と無機質な数字を相手に戦っているようなものだから。


作品購入、アンケートはがきで「よかった」部分に丸を付ける。それらも当然その作品、作者に対する投資に値する。これは以前解説した通り。一方でネットが普及して新たな、便利な情報伝達手段が登場し、それを使うことが日常化した以上、寂しさがより具体的なものとなる。それを解消できる手段を知ってしまったからね。

だからこそ、今件のお話はとてもよく理解できる。そもそも論として、「そんなのイラネ、ウゼェ」的な考えを持っている作家は、その名前でソーシャルメディアをやっていないと思う(笑)。読者側も感想が作者にとってエナジーとなりスタミナとなり活力源となり、作品を活性化させる、力づけるものとなるのなら、やはりその感想を書くのに費やしたリソースは、立派な投資活動の一つになるのではないかな。というか、過去はそんなことを出来る機会など無かった、ありえなかったのだから、むしろ今は恵まれた環境下にあると考えてもいいのだろう。読者にとっても、そして作者にとっても。


エゴサーチ......ではなくてセルフサーチの話も良く聞く話。作品を持つ作家先生は大よそ、自分の作品名や名前自身で検索をして、反応を見ていたりする。まぁ、「@」を使ってリプライをするのが一番確実なんだけれど、それこそレイバンアタックのようなことをするのは常識的に考えてアウトなので、ケースバイケースで。

余談になるけれど、単行本の試し読みってのはいいよね。話の流れの構造や、絵のタッチ、雰囲気などをチェックした上で、その作品を注目するか否か、単行本をゲットするかどうかを判断できる。試し読みから出会いがある場合も十分あり得るわけだし。また「NEW GAME!」のようにちょっとしたきっかけで多くの人に注目をされて、作品の良さが見出されるなんていう巡り合わせもある。

読者も作者も出版社も、とにかくたくさん種をまかなきゃ。そして水を、肥料を与えねば。昔と比べて随分と環境は悪化しているのだから。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年3月18日 07:50に書いた記事です。

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