ジャーナリストって肩書、今やかなりあやふやな存在だよね

| コメント(0)


すべてを「芸人」と評するのはどうかなと思うのだけれど、指摘されてみれば確かに最近はそう評してもおかしくないような、ジャーナリストを語る方が増えているのも否定は出来ない。いや増えているってのも一つの傾向ではあるのだけれど、同時に【「報道」のハードルが下がった現状と従来の「報道」が特権を有する理由と】【現在の「報道」と、その手段を手に入れた「不特定多数の人たち」との違い】でも伝えているような、報道・ジャーナリストを名乗る事、名乗るのに必要な資格や技術のハードルが随分と低いものになってしまったため、これまでの「あやふやさ」「不確かさ」が良く見えるようになっただけってのもあるのだろう。いわゆる可視化による実体の暴露。


専業してたらすぐにネタが尽きるってのはケースバイケースではあるのだけれど、ジャーナリスト(journalist)ってのが元々ジャーナル(journal、日記や雑誌、刊行物、さらには機関紙や航海日誌)に記事を書く人を意味していたことからも分かる通り、ライターとほぼ同義。今では報道関係という意味合いが強くなったけどね。で、元々モノを書くこと自体には資格は要らないので(執筆ツールや最低限の知識教養は必要だけれど)、誰もが今日からジャーナリストに成れるし名乗ることが出来る。ライターも然り。問題なのはその肩書で通用する実力、実績、技術、経歴を持っているか否か。要は技能士的な所が強いのだな。そして資格試験・免許の類がない。

そして指摘の通り、その立ち位置は非常に不安定。まぁこの部分は物書き系なら別にジャーナリストに限らず、作家やライター、さらには漫画家などに至るまであまり状況は変わらない。正当な評価を受けられる、そして評価に対して相応の対価が得られるような仕組みがあれば、もう少し各業界の品質も、構成する人達が生み出す作品の質も上がるのだろうけれど。

ぶっちゃけるととりわけジャーナリスト界隈ってのは、煽動なり電波系の内容を発したり、あるいは特定のエセ科学的なものを振りかざして悪質商法的なものをやらかした方が気軽に儲かるので(要は悪質新興宗教の手段として物書き、ジャーナリストの肩書を使うようなモノ)、質の悪化に歯止めがかからないのかもしれない。

フリー系にとっては対価が得られるってのは生活の安定化に加え、自己への評価をも意味するからね。電波ゆんゆんな話を貫いて手に泡となれば、自分の語りが正しいと思ってしまっても仕方がない。その手が悪に染められていたとしても。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年3月15日 08:16に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「フジミ ちび丸艦隊シリーズで早くも戦艦武蔵のDX版が出る件について」です。

次の記事は「現在もなお600店舗どまり・松屋の「プレミアム牛めし」、浸透が進んでないなあ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30