スマホの普及とまとめサイトの功罪と...需要に応じていたからなのかな

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これは薄々感じていたことでもあったし、情報取得に絡んだいくつかの調査結果でも裏付けできる結果が出ていたし、先日どこぞで行われたまとめサイトに関する調査結果でもそんな話が出ていたのだけど(調査元がアレだったのか、調査対象母集団がちょいと足りなかったかで、記事にはしていない)。まとめサイトを読む人の多くはその信憑性はともかく、面白いから、面倒で無くて良いからという認識が多分にある。要は徹底的な消費コンテンツ、街中を歩いている時に目に留める看板やテレビのコマーシャルのような、一過性のエンタメとして認識している。電車内で読むために買って、降りる時には座席に置いていくような雑誌、あるいはフリーペーパーみたいな。

そしてスマホは操作系の問題や画像の表示能力の関係、さらにはスマホに特化したサイト側のインターフェイスの問題から、他サイトを並行して観るという前提が無い。そりゃ切り替えはできるけれど、面倒だし。それはまるでランダムアクセスが出来ない、カセットテープで音楽を聴いているような感じ。だからこそ他サイトで確認することも無く、鵜呑みにしてしまう。睡眠学習(笑)みたいな。


確かに雑誌購読と比べれば、スマホでの購読は他画面に切り替えて検索できるという便宜性はある......けれど、同時に雑誌と比べてスマホで読むこと自体が便利になっているので、「検索しようと思えば」のステップまでたどり着く可能性が落ちてしまう。流し読みのスピードが上がり、便利になるので、気になるけれど、まぁ検索しなくてもいいや的な感じ。実際、まとめサイトやらネイバーまとめに指定されている元記事へのリンクをたどり、ソースにアクセスするのはどれほどいるのだろう。そこまでやる人は雑誌を読んでいても、やはりソースがあればチェックはするだろう。そんな感じ。

確かにメルマガの一時的普及を思い返せば分かる通り、一方向性の情報を受けるってのは楽でいい。考えずに情報が手に入り、分かった気持ちになれるからね。その需要にマッチしたのがまとめサイト。手元の小さな端末で、自分の願いがかなう情報が続々と入ってきて、それは不特定多数の人の意見の集約とされるものらしい。他人との一体感も疑似体験できる。それがたとえ悪意に満ちたものでも、事実を大いによじ曲げたものでも、そして不法なものであっても。

この辺はもう少し事案なり調査結果が揃った上で、色々と検証する必要があるのかもしれない。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年3月 9日 08:12に書いた記事です。

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