禁止行為を「禁止」と書くとやっちゃう人がいる。ならば......

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先日子供のしつけに関して「やっちゃいけないというと逆にやりたくなる」という話をしたけれど、禁止行為を明言すると逆にやりたくなる(多分に好奇心をかきたてられたり「何かいいもの隠してるんだろう」という勘繰りを覚えさせる)ってのは、何も子供に限った話では無い。特に立ち入り禁止の告知については、実際に足を運ぶことは無くとも、何となくむずがゆさを覚えさせる。映画の前売り券の切り取り線をついいじってぴりぴり......というみたいな。

で、実際に危険な場所の告知はそれじゃマズイだろうということで工夫のメッセージとして用意されたのがこれ。「立ち入り禁止」ではなく「帰れません」としたもの。単に禁止行為を明言したのではなく、立ち入るとどのような結果を導くことになるのか、それを明記することで当事者に判断をさせている。

「立ち入り禁止」で入りたくなるのは、その先に何があるのか、どうなるか分からないから知りたいってのがあるわけで、ならばそを教えてしまおうというもの。具体的な名前、例えば崖があるので云々としてしまうと「見てこよう」につながるので、当事者のリスクを前に出すことで躊躇させている。「帰れない」でもさらに足を踏み入れる酔狂な人はいないだろう。


直接禁止するのではなく(禁止する側の便益優先)、禁止行為をした場合の該当者のデメリットを前面に押し立てて結果的に禁止させる(禁止される側の便益優先)って発想は大切にしたいよね。色々な場所で応用できる気がする。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年3月 9日 06:48に書いた記事です。

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