ロングテールが出来ない本屋、出来るネット書店

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物理的な面積上の事情がある普通の本屋、その事情をほとんど無視できるネット上の本屋。その大きな違いは、お客に対して提示できる本の種類に現れる。検索機能の充実や流通システムの整備など、誰もが簡単にできるわけではないけれど、ネット上の本屋には本を並べるスペースは考えなくて済む。でも本屋は自前のお店の中にしか本を陳列できない。スペースそのものが商品価値となるため、売れない本を置く余裕はない。この辺が特にシビアだったのはコンビニではあったんだけど、最近ではそれに加えて本屋も似たような雰囲気に。

結局、実店舗の本屋は確実に売れる本ばかりが置かれることになる。指摘では漫画とあるけれど、漫画に限った話では無い。雑誌もちょいと流行から外れたものになると、すぐに無くなってしまうし見つからない。本屋に注文するという手もあるけれど、最近では注文してもなかなか届かなかったり、下手をすると注文を受け付けない出版社の本もあったりする(「直接出版社に注文した方が早いですよ」と言われたこと、一度や二度では無い。しかもその場合、結構な手数料が取られるんだよね......)。

で、実店舗の本屋としては、売れない本を置くスペースはコスト的に浪費でしかないので、どんどん売れるものばかりとなる。この辺はコンビニの商品ラインアップと同じ。売れないものはすぐに無くなってしまう。


この辺りの話を見聞きしていると、先日ちょいと言及した「未来の本屋」的な話、電子書籍の販売とプリペイドカード的な書籍カードの導入とか、すでにセブン-イレブンが実証実験的な形で行っている取り寄せ専門の本屋的なスタイルってのを色々と精査して組み合わせると、実店舗としての本屋が現在の需要に形を合わせる形で生き残れる姿を見いだせるのかもなあ、と思ったりもする。まだ頭の中のもやもや感レベルでしかなく、さらにはもう少し電子書籍が浸透し、その上で改めて紙媒体としての本の需要が明確化してこないと、不明瞭な部分も多いのだけれど。

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このページは、不破雷蔵が2015年2月24日 08:15に書いた記事です。

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