説明書、操作説明シート、クラブニンテンドーの紙...パッケージ版だけど、どんどん箱から消えていく

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昨今は当方自身がパッケージ版のゲームを買っていないのでどのような状況なのか直に確かめたことはないのだけれど、最後に買ったソフトでも、それより前に買ったものと比べたら同梱されている紙の冊子の類が少なかった記憶がある。元々CDなどの再生産しやすいものと重版するのが結構手間な紙媒体の添付品を一緒にすると、再生産・販売の際に紙媒体の方にスケジュール上の足を引っ張られてしまうって短所があるし、コストの問題(単に印刷云々だけじゃなくて、文面などの制作費も合わせ)、さらにはダウンロード版が並列発売されるので、それとの不平等さを無くすためという大義名分もあるらしい。まぁ、説明書を読まなくなりつつあるというのも一因らしいけど。iPhoneシリーズとか良い例だよね。むしろ「説明書を読まなくても操作できるモノを創れ」的な需要ですらあるのかもしれない。

ただ、やはり紙媒体の質感......というかプレミアム感ってのは何事にも代えがたいものがあり、少しずつその中身が減っていく状況を実感すると、モノ悲しさを覚えるのも理解できる。


設定資料云々は、メーカー側としては「広告対価的な形で雑誌社に提供しているから専門誌を読んでね」「人気の出たタイトルなら設定資料集とかガイドブックを出すのでそれを買ってね」というところが多分にあるのだと思う。元々制作していたものにどれだけ付加価値をつけるかってところだから、より大きな対価を得られるようにするのは企業理念としては普通の話......ではあるのだけど、設定資料集は出るかいなかは未確定だし、専門誌は買い逃したらオシマイだし。やはり作品を購入した時点でほしいよね。

今はダウンロード版に合わせる形でパッケージ版もスカスカになりつつあるけれど、今後はさらに割り切って、それこそ通常版と限定版ぐらいの切り口で、物理的なパッケージ版には多種多様な紙資料をつけてほしいよなあ、と思う今日この頃。

......ああ、そうか。最近豪華設定資料集付きの限定版が増えてきたのは、まさにそのためなのか。でも限定版って一度買い逃すと入手が困難になるんだよねえ。この辺りはどうにかならないものか。

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このページは、不破雷蔵が2015年2月16日 07:11に書いた記事です。

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