これも未来の姿の一つか...夢見る未来の本屋のかたち

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紙媒体としての書籍や雑誌のビジネスが単体としては難しくなり、中小の書店は次々とシャッターを閉じ、大手もCDレンタルや雑貨、喫茶店と連動する形でどうにか息をついている昨今。他方でデジタルメディアを使った電子書籍・雑誌は少しずつだが浸透しはじめ、最近では紙媒体版と同時に電子版が販売されたり、さらには紙媒体版を購入すると電子版が無料で読めるようになるサービスを提供する雑誌も出てきた。

将来としてはこんな感じで、紙媒体版の本を購入する際に電子版もその場で購入できるというのはどうかしら、というお話が出ていた。フラッシュアイディア的なもので、色々と考慮の余地はあるけれど、想起のための牽制球としては十分に意義がある。特に後者は「それ、本屋というよりはデジタルコンテンツ屋としての展開ができるよね」的な感じがする。電子書籍って要はデータでしょ? そしてデータで提供できるコンテンツってのは、電子書籍に限らないわけだ。グラフィックとか、音声データとか、映像とか。


技術開発や、デジタル端末の普及スピードが加速化している、そして先が読みにくい時代なので、下手に特定のシステムを創ろうとすると、そのシステムを普及させようとする前に、システムで使っていた技術が前世代のものとなってしまったり、目指していたものとは別の方向性を持つものが普及して空振りに終わるというリスクが高くなっている。

とはいえ、この「電子書籍を気軽に実店舗で買える」ような仕組みってのは、組み合わせ次第では相当面白いことになりそうな気がする。コンビニのイートインやプリペイドカード、【映像プリペイドカード、そんなものもあるのか】などで紹介した映像プリペイドカード的な仕組みも合わせて......。

まぁ現状の「電子書籍は厳密には電子書籍データそのものを購入するのではなく、管理側に置いてあるデータを逐次閲覧できる権利を購入するだけ」という仕組みをいかに活用するか、あるいはそれを乗り越えて本当にデータそのものを購入できるようにした方がいいのかまで含め、考える余地はあるだろう。

もちろんこの位の話は、関連業界に携わっている人ならばすでに色々と考えてはいるのだろうけれども。

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このページは、不破雷蔵が2015年2月16日 06:36に書いた記事です。

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