定期的な訓練をあおる記事と、専門家の意見を聞いておきながらそれを無為にする「報道」と

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自衛隊が昨年1~2月、米国西部の砂漠地帯で、中東での対テロ戦争や多国籍軍の一員としての武力行使を想定したとみられる戦闘訓練を、米陸軍と共同で行っていたことが分かった。集団的自衛権の行使を限定容認した同年7月の閣議決定後も、安倍晋三首相が一貫して否定する中東での戦闘参加を連想させる。日本にはない砂漠での訓練が、国土を守る「専守防衛」の自衛隊になぜ必要なのか。「イスラム国」など過激派組織が勢力を強める中東・アフリカ地域で、米軍と肩を並べて戦う布石ではないのだろうか。

すでにオーサー権限でコメントはしているけれど、ごくありきたりな訓練を色々とこじつけする形で煽り、先のダーイッシュ(IS)と絡めて危機感を覚えさせるという、報道というよりは機関紙の煽動記事的な香りの強いニュース。この類の強制的な誘導記事が日常茶飯事的に展開されているのなら、文化も何もあったものではないし、非常に怖い気がする。

それと共に、有名どころの専門家の名前も挙がっていて、ちょいと違和感。記事の書き手はこの方からどのような話を聞いたのだろうか。......と思っていたら、その方自身から言及があった。ネット、すげえ。


菊池氏が事実を語っている事への担保は無いのだけれど、自身の肩書や職歴などを合わせ考えると、そのような所業をするとは考えにくい。虚言を呈してまで正当性を主張し、それが事実ではないことが暴露されたらどのようなことが起きるか、そのリスクは承知しているはずだから。


指摘の通り実情としては「専門家から実態としての意見・説明は聞いたけれど、それは反映されず、説明とは異なる意図的な話が記事として展開された。専門家の肩書を権威づけ的に用いられた」ということになる。どこの部分の意志が働いたのかまでは分からないけれど、結論としてこんな感じの話を記事にしたい的な筋があり、その筋に沿わない部分は専門家の話であっても除外し、切り貼りして完成させたというところ。しかも完成させたものは多分に論理的には間違っているという。カレーライスの作り方を教えて材料も用意したのに、「●×先生の教えで作りました」的な料理として完成したのはふかしイモ(しかもナマ)だったみたいな感じ。

果たしてどこか上層部、あるいは記者レベルで「こんな結論の物を書きたい」という意図の下に作られた話なのか、それとも単に記者の能力が足りなくて専門家の意見が理解できずに勝手に話を作っただけなのか。今流行の言い回しで表現すると、「報道の、新聞の闇は深い」。

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このページは、不破雷蔵が2015年2月 7日 07:49に書いた記事です。

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