中東問題に限らない...朝日新聞の次はテレビ朝日か、というここ数日のお話

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貴社は,平成27年2月2日放送の「報道ステーション」において,シリアにおける邦人人質殺害事件につき報じる中で,総理の中東訪問に関し,「そもそも外務省関係者によれば,パリのテロ事件もあり,外務省は総理官邸に対し中東訪問自体を見直すよう進言していた」旨報じ,また,エジプトで行われた総理の政策スピーチに関し,「外務省幹部によると,この内容についても総理官邸が主導して作成されたという」と報じるなど,あたかも外務省の意に反して,中東訪問が行われ,スピーチの当該部分が作成されたかのような報道がありました。


この報道内容は事実と全く異なるものです。

総理の中東訪問については,同2日の参議院予算委員会で総理も述べられているとおり,様々な観点を総合的に判断して決めたものであり,貴社のように社会的に影響力の大きい報道機関が,このように事実に反する報道を行うことは,国民に無用の誤解を与えるのみならず,テロリストを利することにもつながりかねないものであり,極めて遺憾と言わざるを得ません。

当該報道に関し強く抗議するとともに,本日の番組の中で速やかに訂正されるよう強く求めます。


どのような意図があるのは分からないけれど、くだんの中東問題に絡んで4マス、特にテレビ、中でもテレビ朝日の際立った報道姿勢・内容が問われている。「報道」とは何かを改めて(何度目だろうか)問わざるを得ない状況かもしれない。

今件の外務省からの申し入れも、それを象徴する一つのお話。


指摘の通り単なる文面だけでもそれなりな状況はつかみ取れるけれど、その立ち位置などを思い返すと、それが文面以上の重要性、問題を有するものがあり、それに対する申し入れだったということが分かる。そういや確かに総務省ではなく外務省ってのはあまり例が無い(過去にも何度か無いわけじゃないけれど。昨年に1回、あとは4年前に......ってやはりあまり数は無い。【外務省関連報道に対する見解】)。あるいは総務省はわれ関せず、なのかもしれない。


謝罪の姿勢の件はともかくとして事象が発生してから1週間後になって初めて公開した件や、確かに公開情報には違いないけれど探してまとめるというコストを考えた場合、それを親切にもまとめ上げて公開するあたり、視聴者への便益と悪用されるリスクを天秤にかけたらどのような判断をしたのだろうかという件など、本来の報道機関としてはあってはならない「体たらく」的な話が、一挙に出てきた感は否めない。

外務省の通達文面にもあるけれど、社会に影響力のあることを悪用して、やりたい放題モードに突入したような雰囲気を覚えるのだよね。例のISIL周りの話は、それを露呈させるリトマス試験紙的なものとなった気もする。一部でお騒ぎになられている自称ジャーナリストの方々と合わせ。

あるいは朝日新聞の「2つの吉田問題」のように、これまでと内情的にはまったく変わらず、単に暴露されただけなのかもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2015年2月 5日 07:53に書いた記事です。

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