固定電話からLINEへ・友達間の連絡手段の変化と親の監視と

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今回の事件そのものに関するあれこれはさておくとして。呼び出しなどの意思伝達手段にLINEが使われていたという話に関して。指摘の通りLINE......というよりは携帯電話のあるなしで、親が介在できるかいなかってのは随分と違ってくる。LINEってのは単に他の携帯電話関連のツールよりも浸透度が高く、連絡がし易いだけだったという話であり、LINEそのものに非は無い。問題なのはそのようなリスクも生じ得るツールを、問題となり得る年齢に使わせても良いのかという話。

例えば包丁とかガスコンロみたいなものかな。使う時の注意事項やリスクをしっかりと教え、さらにそれでも発生しうるトラブルに対処できるよう、大人のチェックが欠かせないような、それほどまでに便利で、そしてリスキーなもの。あるいはバイクや自動車みたいな感じかなあ、今の子供に対するLINE、に限らずスマホ周りの利用は。

大人の監視が無いとだらけてしまう、際限が無くなるってのは誰もが理解できる。仮に今件事案が固定電話のみの時代だったら、連絡ツールとして固定電話は使われたとしても、大人が気が付くのは容易。ならば直接対面で呼出しでとなるけれど、それも目撃者が山ほど出ることになる。

世の中は次々に便利さを求めて道具やサービスが登場する。ただ、その便利さを優先して、発生しうるリスクについて、保護しなければならない対象が用いる事例は、利用の是非も含めて大人が十分に考察し、判断しなきゃならない。同じような事案が成人間で発生してもLINEの利用が云々ってのは語られることは無い。自責による行動が原則だから。ところが未成年者の場合は多分にその未成熟さから、保護者の監視下に置かれ、育まれ、指導されるのが前提となっている。そのような状況で、監視から逃れ得るツールの提供は、それが便利で多用されているからはいえ、提供してもよいものだろうか。

色々と考えさせられる話ではある。

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このページは、不破雷蔵が2015年2月28日 07:38に書いた記事です。

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