ドレスの色は「青と黒」か「白と金色か」という話

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そもそも論として出力されて確認する対象となるのがディスプレイとなるわけで、その設定や環境次第で見え方が違ってくるのだから一概には言い切れないのではというぶっちゃけた話をしたうえで(結構これ、大きな問題。ディスプレイの色合い調整は人それぞれなので、同じデータでもまったく別物に見えてしまうことがある)。デジタルでデータをやり取りしているとどうしても生じてしまう錯誤に関して、世界中で話題に登った件。

概要は上記にある通りで、親子の何気ない会話がワールドワイドの論争に発展するという、まるで「スターウォーズ」的なお話(待て)。実物のドレスは青と黒だったとのことだけど......


要はちょっと前に流行った、少しずつ文章内の文字を差し換えたり省いたりしても、それが正しいモノ、ちゃんと入っているモノとして認識してしまう、人間の脳内補完機能が強く働いているか否か、どこを中心に見ているか否かの違いであり、視覚などに異常をきたしているわけではないということ。上記に挙げた環境の変化もあるし、さらにはネットで転送されるうちにデータそのものが劣化したり(保存様式次第では色合いなどが変わってしまう)、さらにはイタズラ的に手を加えられている可能性もあるし、ね。


これは良くある話。カメラの性能が今一つだと上手く調整できないのよね。オートホワイトバランスに頼ると妙なことになるし、手動でやろうとすると上手くいかないし......カメラ道は厳しい。


確かにパワープレイではあるけれど、これも一つの解消法。つまり物理的な裏付けを得て、自分の錯誤を補正しようというもの。震災後に「ゆれてないのに揺れている気がする」という心理的な問題が結構発生したことがあり、その際にペットボトルに水を入れて普段から視界が届く場所に置いておき、「揺れてるかな」と思ったらそのボトルを見て事実を確認し、自分の錯覚を正すという方法があったけど、それと同じ。


これは今件を利用したネタ。一つ目はともかく、二つ目は元々の図案が脳内にあるので、それとイメージが重なり、色合いが勝手に補完される可能性がある。......まぁここまであからさまなら、そんな感じに見えても不思議ではないけど、やっぱりモノクロだよね、という程度だろうけど。

しかしドレスの色の見え方でここまで大きな騒動になるとは、ちょっと前までなら想像も出来なかった話だな。

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このページは、不破雷蔵が2015年2月28日 07:17に書いた記事です。

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