スマホを学校公認にして使い方を啓蒙すれば学校も生徒もハッピーになれるという実例

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だが、交流サイト(SNS)の匿名利用はあえて禁止していない。複数のSNSを匿名で利用しても、学校が把握しているハンドルネーム(ネット上で用いる別名)1種類を使い回している場合が多いので、逆に発見しやすくなるからだ。不用意な使い方をすれば教職員が指導する。


取り組みの成果は数字に表れ始めた。自分や友人の連絡先など個人情報の無断公開は2013年、毎月40?60件あったが少しずつ減少。14年5月以降は月5件以下で推移しており、ネットでのいじめや中傷なども同年4月から起きていない。



大人からは「ぴこぴこゲーム」位にしか思われていないかもしれない、子供が夢中になる家庭用ゲーム機やスマートフォン。最近では注力しすぎで集中力そのものが減退したり、睡眠不足で健康面をはじめとした各方面におけるマイナス影響が出ているという報告、調査結果も多分に出ているだけに、学校ではスマホ禁止やらゲーム禁止やらの話が出ている。個人的には「電話禁止」「自転車禁止」とするのと同じようなもので、むしろ子供の見本となる大人としては「電話の正しい使い方」「自転車を使う際のマナーと交通法規」を教えることこそが求められるのに......と、後で別件から語る話を考えてみたりする。

で、それをほぼ実践して、成果を上げているのがこの学校。


これは対外宣伝用のパンフレットからのものだけど、元記事にもある通り、正しい使い方の方法を教え、習得させることで、実地訓練も兼ねて生徒達に積極利用させている。「使うな」じゃなくて「正しく使え」。これこそ正しい大人の指導だよね。

まぁでも大人の立場からすれば、面倒な話には違いない。なにしろ大人自身、正しい使い方って何だろう的なレベルの人は多い。それこそ他の教科の先生同様、ネットワーク系の先生も必要になる(ハード面とソフト面でそれぞれ別に、だね。さらにはその双方を包括するタイプの人も必要かも)。そんなリソースを用意できない学校がほとんどだろうし、ならば禁止にするのが手っ取り早い。仕方ないのかもしれない。

ただ現状は禁止をしたところで使うのは目に見えている。子供に取っては「ご飯を食べるな」「息をするな」的なものですらある。今件のような成功事例の具体的中身、方法論をまとめ上げ、ガイドライン的なものを作ることが求められているような気がする。

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このページは、不破雷蔵が2015年1月28日 07:15に書いた記事です。

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