マクドナルドの異物混入問題報道、ちょっと見方を変えてみる

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先日【マクドナルドのチキンナゲット問題、今度はポテトから......という報道】で伝えた、マクドナルド商品の異物混入問題。チョコエッグとフォーチュンクッキーみたいにすればいいとか、「異物入り」と最初から表記しておけば問題ないとか「異物:無料」とすればいいとか、次はモスバーガーが入っているのではというネタ話が飛び交っているけれど、今件に関してはあまりその類のには手を付けたくないというのがホンネ。同社の株式を持っているわけでなければ、何らかのやり取りをしているからというわけでもなく、上記で指摘されたのと同じような考えが頭によぎったから。ナゲットの話はともかく、後続で出てきた話って、時系列にまとめると分かるのだけど、ここ数日に相次ぎ「報じられた」には違いないけど「起きた」訳では無いんだよね。実はこんなことがあった、こういうことが起きていた、的な。

各記事文面ではちゃんとその事象が生じた期日は記載されているのだけど、文面全体の雰囲気、印象とか、タイトルから見ると、つまり「ざっと見した限り」では、同じようなトラブルが相次ぎこの数日に生じたように見える。

もちろん広告費をめぐる報道側の圧力とか、政権サイドが何かをしているのを隠ぺいするために色々と掘り返したとかいう話は別として(信じられないかもしれないけれど、この類の陰謀説はちらほら確認できる。広告費云々ってのは無意識のうちに報道側がやってる可能性はあるので、全面否定をするわけでもないのだけど)。

元々個々の事象はニュースとして報じる程のバリューは無かったので伝えられていなかった。けれど、先のビニール片の混入が伝えられて注目を集めたことで、これまでお蔵入りだった「素材」の価値が底上げされ、サルベージして意味のある存在となった。そこで次々と伝えられるようになった......というのが一つ。

もう一つは、一つの事象が伝えられると、「ああ、実はこんなのがあった」という形で連鎖反応的にニュース素材が集まる場合がある。普段は見過ごしていた、気にも留めなかったものが、ふとしたきっかけで、という感じ。虫歯検査を厳密に、多くの人の実施すればするほど、数字上の虫歯保有者が増えるのと理屈は同じ。未病が病気判定をされるようになった、と表現すれば分かりやすいかな。

もっとも、リストアップされている話はここ一年位に集中しているのも気になるところ。単に忘れてしまっているのか、まだ伝えられていないだけなのかもしれないけれど。起きた事案そのものは事実として、その伝えられ方には一歩引いた上で見る目線ってのも必要だろうね。

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このページは、不破雷蔵が2015年1月 8日 06:14に書いた記事です。

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