抜け出た、そして距離と時間を超えた銀歯

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これはまったくの私事ではあるのだけど、先週末に食事をしていた際に、不意に銀歯が外れ、ちょっとしたパニックに陥ることになった。口の中に違和感を覚え、慌てて鏡を見たら、あるべきものがあるべき場所になく、ぽかりと空白が出来ている。随分前に虫歯が出来た際に治療して埋め込んだもので、何年物かすら覚えていない。

ところがその銀歯、周囲に転がり落ちた気配が無い。小さいものだから落ちても音はほとんどしないのは仕方ないのだけど、床などを探しても見つからない。「もしかして、飲み込んじゃった!?」心配は募るばかり。

治療先の歯医者では心配は無用としたけれど、単なる歯では無く銀歯だったことに加え、奥歯なので結構な大きさをしていたところから、もしかして中で詰まったり、器官を傷つけたりでもしたら。悶々とするばかり。

そして昨日、玄関の掃除をしていたところ、ふと目に留まるものがあり、見てみた所、これが何と探していた銀歯。当時食事をしていた部屋からはかなり離れた場所にあるし、第一玄関自身、歯が取れた後に何度か掃除をしたけれど、その時には気が付かなかった。無論ネズミの類など要るはずもない。

一体どうしたことなんだろう。一週間もかけて銀歯が歩いて外に逃げようとしたのだろうか。いや、やはり妖怪の仕業なんだろうな(笑)。

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このページは、不破雷蔵が2014年12月22日 06:57に書いた記事です。

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