「財布の中には現金を年齢×1000円」っていつごろ始まり、すたれたのだろう

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本家サイトでは【20代には「年齢×1000円」は「今は昔」、財布の中身は平均9000円近く】に該当する話。歳を経るほど不意の出費が多くなるので、年齢が上になるほどその金銭的な機動力を高くしておく必要があるってことで、「年齢×1000円」が財布の中身として常駐させておくべき現金額面のガイドライン......という話は、ビジネスマナー的な本などでは結構見かけていた。ビジネス系の漫画でも結構出てたかな。でも今では指摘の通り、マナー本はともかく、ドラマや漫画などではほとんど見聞きしていない。

そもそもこの公式の由来ってどこにあるのだろう? と思って調べてみたのだけど、結局「という話がある」「と言われている」ばかりで、肝心の発案者、一次ソースが見つからない。都市伝説みたいなものかもしれない。さらにそのレートを考えてみると、物価との兼ね合わせもあるので、あまり昔でもなさそうだ。せいぜいバブル時代よりちょい前、あるいは高度成長期かな?

コンビニにATMが導入されはじめた当時、「財布の中身の手持ちが無く、飲み屋などで支払いが出来ないから足を運べないやというお客に対し、これからは『コンビニのATMで降ろして来ればいいよね』と言えるので便利」という、飲み屋の関係者の話があったという逸話もあるけれど、少なくともその頃まではお財布に現金をというスタイルは主流だったことになる。

そして最近この公式が見聞きされなくなった理由として、本文でも挙げているけれど、可処分所得の減退に加え、クレジットカードや電子マネーのような、現金以外の決済方法が増え、それらを大きめの金額で使うようになったのが大きい。万札を持つ必要性はあまり無くなった次第。

お金の仕組みの変化と共に、この類の話の実用性も変わっていく。興味深い動きだな。

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このページは、不破雷蔵が2014年12月22日 06:49に書いた記事です。

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