「漫画やゲームは全部無料にすべき」、それは超ブラック企業的なものを意味する

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先日の【「提供される漫画やゲームはすべて無料」に慣れた人から有料が罪扱いされる時代】に関するレスポンスで少々うなづけるものがあったので、覚え書きも兼ねて。「自分が無料で遊んでいるのと有料なのとでは差が生じるのはおかしい。不公平だ」「有料部分が見られないのは理不尽だ、一部有料じゃなくて全部開放しろ」的な意見が少なからずあるというだけならともかく、それを作り手側に直訴する状況が、色々と違和感を覚えさせる点がある。それは当方だけでは無かったようだ。

便益に対する報酬そのものの否定、あるいは対価の支払いが報酬を意味することすら理解しない上での、作り手側への要求という、あまりも無知な行動が、いかに作り手に大きな痛手を負わせることになるのか。そしてその行動が行き着く果ては、冷静に考えれば、世の中の仕組みを理解すれば、おかしいとしか思えないような選択肢、判断を選んでしまうことにつながっていく。ブラック企業的な存在の肯定、非正規と正規の待遇を同じにしろという要求(雇用契約の上で確認していないのならともかく)、そして絵描きなどの創作作業に対する使い捨て的な行動。

ネットの浸透でコミュニケーションがしやすくなり、また不特定多数に公知するためのハードルも低くなったのは事実で、いわゆる「垣根が取り払われた」状態には違いない。けれど同時にそれは、危ういアプローチが直接当事者に届く可能性、いやリスクも体現化することを意味する。創作側が読者から「有料はイヤなので無料にしろ」と言われたらなんと思うか。相手の心境を推し量る事が出来れば、すぐに分かるとは思うのだけど。

似たような話としては、知り合いの漫画家に「ちょっとイベント用のイラスト描いてよ」と無料で頼もうとしたり、芸能人などに「ボランティアですから」と無償行為を半ば強要するようなものなのかな。

これもやっぱり、無料環境の慣れと、ネットリテラシー的なものの欠如が大きな要因なんだろうなあ。あとは、お金という存在の意味することを、しっかりと把握・理解してない気もする。

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このページは、不破雷蔵が2014年12月15日 07:51に書いた記事です。

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