アニメのクオリティチェックが出来るキャベツという存在、あるいはトラウマ

| コメント(0)


予算やスケジュール、担当しているスタジオの不手際、そして力量不足......色々な不幸な原因で、アニメの出来が今一つ二つ三つなものとなってしまう悲劇は繰り返されている。一般視聴者が観てすぐに「これはダメだろ」的なダメ出しをしてしまうような質のものがテレビに流れること自体、異様な事態ではあり、制作・配信側もその質の酷さは理解しているはずなのだろうけど「放送しなきゃいけない、穴を空けるわけにはいかない」「BDで出すときまでに修正するから」「予算が無いから仕方ないだろ(逆切れ)」的な説明、言い訳が半ば許されるような空気がある。それこそが問題なんだけどね......週刊誌などで真っ白なページ、あるいは絵コンテみたいな線画が掲載されたら問題になるでしょ?(そんな事態も時折あるけれど)。

で、そのアニメの質のチェック......というか作画の良し悪しを判断する指標として、キャベツに注目が集まっている。もちろん「夜明け前より瑠璃色な」でのあまりにもあまりなキャベツの描写がきっかけではあるのだけど。


確かに食べ物の描写はごく身近に、そして繰り返し実物が観る側の目の前に展開されるので、それとの比較という点で物差しとしやすいし、リアルな脳内再生も容易にできる。そして作り手側の「モノの見る目」も推し量れる。とりわけキャベツは素材として使いやすい。みんな知ってるもの。朝寝起きのシーンとして料理を作っている情景が出てくる場合、味噌汁を作っている香りと、まな板で切る音が聴こえてくるってのがあるけど、あれって切ってるのはキャベツだよね、大抵は。

キャベツをアニメの質の指針として注目するってのは、実は賢い切り口なのかもしれない。「キャベツ指数」とか「キャベツ注意報」とかいう言葉もそのうち登場したりして、ね。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2014年12月24日 07:04に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「「極意」じゃないけど面白い投資方法「不人気株を買い1年で売る」」です。

次の記事は「なぜオタク(文化)は一部知識人や文化人から糾弾されるのだろうか」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30