「極意」じゃないけど面白い投資方法「不人気株を買い1年で売る」

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年末にその1年で株価の下落率が大きかった銘柄を調べ、5つ選んで年明けに買うのです。買値から3割値上がりした株はすぐに売り、それ以外の銘柄も年末にはすべて手放すのが彼のルール。それを繰り返していくだけの簡単な方法ですが、意外にばかにできない運用成績をあげています。

投資の世界には鉄則はあっても極意は無い。極意などというものが仮にあるとしても「損しない」といった禅問答的なものしかない。ってことで「極意」という言葉を使うのはどうかなあとは思うのだけど、興味深い投資様式の話。

要は期間を決めてその当初に思いっきり値を下げた銘柄を買い、3割上がったら即時売却、そうでなくてもその期間の末に売り払うというもの。下げ過ぎた銘柄は多分にリバウンドするので、そのリバウンド機会を狙うという感じ。記事ではもう少し詳しく、下げた理由によっては選択対象としないとか、財務内面的な話も精査対象とするとあるけど、これは多分に「倒産しそうで下げた」とか「結構ヤバい話が出て下げてるけど、この企業はどでかいから恐らく大丈夫」的な条件付けをしてるんじゃないかな。

で、この記事で大切なのは、その具体的手法というより、むしろ「自分で作ったルールは頑なに守ること」という話。ルールそのものに間違いがあるのなら身もふたもないのだけど、そういった類のレベルで無い限り、ルールを設けたら何があっても修正しない。修正せざるを得ない事態に落ちった場合は、ルールそのものを根本から立て直す。まさに投資マシーン的な取引が求められるということ。これって案外難しい。ついつい欲が出たり、希望的観測を適用させてしまうものだからね。

まぁ興味がある人は、過去の株価動向を関連ツールで確認しながら「株主になったつもり」でシミュレートしてみると面白いかもよ。

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このページは、不破雷蔵が2014年12月24日 06:32に書いた記事です。

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