誤クリック誘導と同じになる...ネイティブ広告の話・後日談

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先日の【効果は確かにあるから業界が倍プッシュ状態なんだろうけど・ネイティブ広告は是か非か】で挙げた、ネイティブ広告なるものの話の後日談。広告だと分かった上で「読み始める」ことができればいいんだけど、昨今のネイティブ広告なるものは、ほとんどがそうじゃなく、最後まで読み進めていって、はじめて広告記事だと判明する。言葉は悪いけどぼったくりバーみたいなもの。「お題は観てのお帰りだ」すら言わないのだからタチが悪い。さらに上に指摘の通り、ソーシャルメディアで記事更新伝達をした場合、普通の記事とまったく同じに見えてしまう。つまり誤クリック誘導と同じになる。これは良くない。


広告に対する不信感が高まっているので、広告効果が減る。効果を出すために読者の心境をくすぐるというポジティブな手法ではなく、騙すというネガティブな方法を取る。それは確かに一時的に絶大な効果を生み、多くの人が注目し、提供側はドヤ顔が出来る。でもそれらは確実に読者全体にさらなる不信感を積み増しし、ますます広告全体への猜疑心が高まってしまう。元の木阿弥。まぁ、広告代理店などは次から次へと「これは新しい手法デース。これなら効果的デース」とでもアピールしながら、色々とさらなる詐称的手法を生み出して、儲けの材料を創作すればいいんだろうけど、広告出稿元への不信感、読者の広告への嫌悪感はますます高まる。

マクドナルドのカウンターメニュー撤去の話に似てるんだよね。短期的に(提供する側に)効果があればいいとする考えなら、それは良しとなる。でも利用者サイドで考えれば、それは絶対にやっちゃいけないってのはすぐに判断できるはず。判断が出来なきゃ、マーケティングを成すものとして失格。

楽天市場の無意味なまでの縦長のページは、まだあれは商売のページだと分かった上でのアクセスだから許容できる。普通の購読ページで、あんな感じの広告を出されたらブチ切れる。それと同じなんだよね、ネイティブ広告ってのは。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月30日 07:04に書いた記事です。

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