フィルタリングにお構いなく表示されるエロ広告は滅すべし、慈悲は無い

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日本風のバイラルメディアやキュレーションサービス、さらにはネイティブ広告など、一歩間違えれば(そして多分に、すでに間違っているものがある)読者の心境を無視した類のネットコンテンツや広告群がはびこるのは、結局のところ(短期的に)成果が得られるから。広告における「目立ってリーチさせる」という点では確かにその通りなんだけど、リーチさせた後、あるいはリーチに至らなかった利用者・読者の不快感、嫌悪感まではリサーチに出てこないのが最大の落とし穴。

広告に限っても最近ではFlashなどを使って「勝手に動画再生」「マウスを一定期間領域内に配すると勝手に巨大化、動画再生」さらには「マウスがその領域に触れただけでも勝手に(怒り略)」なんてのまで続々登場し、それは確かに広告主にドヤ顔しながら効果を報告できるけど、顧客満足度、そして顧客予備軍への満足度を考えたことはあるのかな? と突っ込みたくなることも少なくない。あるいは先日解説した、パソコンのパフォーマンスが落ちてます的なエラーメッセージを模したものとかね。

で、それらの広告の問題点と共通する部分が多いのが、このエロ広告、具体的には成人を対象とした(と容易に判断できる)コンテンツへ誘導させる広告の類。パソコンではFC2ブログで一定期間更新していないと表示される、システム側が自動挿入する広告に多いのが知られているけれど、従来型携帯電話やスマートフォンではこの類の広告はかなり多い。

なぜか。目立つし儲かるから。パソコンと比べて画面に占める広告プレートの面積比率は大きめになるし、誤クリックもされやすい。特にスマホのコンテンツは「ぱっと見」が命なので、元々そういうものに長けているこれ系広告は余計に目立つ(人の欲望に直結しているのもポイントだな)。そして目立てばクリックされやすく、レートも上がる。さらにリンク先のコンテンツは高価だから、クリック単価も高い。

で、最近ではパソコンにもこの類のが増えてきた。パソコンの場合は多分にフィルタリングによるブロックがなされるけど、それをすり抜けるのも無いわけじゃない。スマートフォンやタブレット型端末の普及率が高まり、子供の利用も増えている昨今において、放置すべき話ではないのは確かなこと。広告全体を拒絶するという、バカな流れになるのは勘弁してほしい。

そしてもう一つ重大な問題が。これは指摘されて初めて気が付いたのだけれど。


という問題。まとめサイト、特にコンテンツの盗用傾向の強い悪質系なまとめサイトの場合、サイドや上部、下部の部分の広告、リンクに18禁の広告がテキスト、グラフィックプレート共に少なからず配されている事案が多い。ごく普通のキーワードで検索して、この類のまとめサイトが上位表示され、それをクリックしたところエロサイトへのリンクがずらりと並び、好奇心にかられて......という可能性が多分に生じてくる。

グーグルの説明ではこの類の「盗用コンテンツ」はもちろん、アダルト系のリンク、広告を貼っているサイトやブログに関しては検索評価をサイト単位で下げて、上位表示はさせないとの見解なんだけど、現状では(少なくとも日本では)それが有名無実な状態にある。検索品質云々以前の大きな問題だと思うのだけど。このあたり、検索運営側の見解を聞きたい所ではある。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月26日 07:04に書いた記事です。

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