総選挙翌日の東京株式市場の動向を洗い直してみる

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大本のソースは「真実を云々」というタイプのブログで、それと前後してフェイスブック上で言及され、それがツイッター上で拡散される形で、ここ一両日において、「2009年秋以降の3年半で日本のGDPは超上がった。米ドル換算すれば明らか。これが経済の真実だ」的な話が出ている。これはGDP周りの記事を書いた時にも感じていた話で、結論から言えば詭弁(ざっくりと切って捨てる)。

過度の円高が進んだので、そのように見えるだけ。国内資金がほぼそのまま海外、米ドル使用圏で用いられるとか、他国との比較が必要なのならともかく、国内の動向を推し量る際に、ドル換算をする時点で「?」がついてしまう。この話を、某影響力は強いけれど、とにかく電波な話の多い人が後押ししてしまったから、思いっきり広まっている次第。まあ、内部留保の話と同じで、中身を精査せずに同意拡散すると、後で恥をかきかねない。

で、それはさておくとして。該当時期の総選挙直後の東京株式市場の動向は上にある通り。掲示板などの市場関係者......えーとこのときはもうツイッターだったかな......の間でも「なんて短いご祝儀相場」だの「明智光秀より短い」だのと突っ込まれまくったのを覚えている。上にある通り報道各社は期待した政権が誕生したこともあり、大いに煽ったのだけど、結果はご覧の通りで、思いっきり恥をかいた次第。ってこれで「恥をかいた」と認識するような人達では無いだろうな。


で。似たような状況として、2012年12月の総選挙もあるので、比較対象として挙げておくことになった。直近データはこちらになるからね。


......まぁ、この辺の話は市場をちょっとでもかじった人なら覚えているはずなんだけど。もう忘れている人が多い感がある。やはり「市場雑感」って必要だよなあ、と改めて。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月25日 07:16に書いた記事です。

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