「餅入り巾着の口はちくわで閉じる」記事の掲載に日本版ハフィントンポストの限界を見た

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幅広い分野の記者を集約してニュースを構築することで話題に登り、新しいスタイルのニュースサイト分野で新時代を切り開いたハフィントンポスト。それの日本語版が朝日新聞と提携してスタートした際、期待と不安が入り混じる感でいっぱいだった。で、結果としては後者がずんずん増幅していきながら現在に至るというところ。ハフィントンポストの本局はどこまで実情を認識してるのだろうか。

今件は一応、クックパッドからの記事転送ということて、大本のクックパッドにも多分な問題がある。とはいえ元々クックパッドではネタ系の話をドヤ顔的に披露し、「またこんな感じのネタか」とニヤニヤしながら見渡す、つまり舞台劇のコントのように「皆が分かった上」での話なので問題はないのだけど、転送されて真面目なお話のフォーマット上で展開されるとワケが違う。世の中をからかうジョークを漫才番組で語ってもいいけれど、同じ内容を国会審議で語ったら大問題になるって感じ。

今件は餅入り巾着の口を「ちくわ」で閉じようというモノ。クックパッドなら「面白ネタ」で済むが、ハフィントンポストとなれば話は別。「この方法だと留め具を外すことなく、全部食べることができるんです」「全部食べられる」。おい。かんぴょうは食べられないのが前提かい。別の意味で目からウロコですわん。

現在では小さく「※記事初出時に、かんぴょうに関する誤解を招く表現がありました。ここに修正して、お詫び申し上げます。」とあったけど、訂正された後でも主旨に変わりはない。「ちくわでやってみるのも面白いですよ」的なモノなら何の問題も無かったのに、なぜそこでかんぴょうをディスる必要があるのか。

転送系記事展開サイトの限界でもあるんだけどね。その分、転送元の厳選は編集部側のセンスにかかっているわけなんだけど、これでは、ねえ。一事が万事って言葉じゃないけど、現在のハフィントンポストジャパンの現状を知ることができる、良い事例には違いない。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月12日 05:49に書いた記事です。

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