色々と応用できる「担当に見せる漫画作品のプロット」の中身

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講談社の週刊少年マガジンなどで編集者として従事している方のアカウントによる、漫画家希望者とのやりとり。話には良く見聞きする、作品を持ち込む際の素材の一つ「持ち込み、あるいはこれから展開したい作品のプロット」とは何を意味するのかという話。「大まかな流れが分かるような」と説明されたが、具体的には何を出せばよいのか分からない。

確かにそりゃそうだ。最初から完成品を手渡すわけにもいかないし、かといって大雑把すぎて「これでは把握できない、判断材料にならない」と言われるのもアレだし。まあ、営業における商品カタログとか、プロモーション用の解説チラシみたいなものなんだけどね。漫画のプロットをパワーポイントで作るのも無理がある(手法としては面白いかもしれないけど)。


あくまでもこれは一例で、万能かつ絶対というものではないけれど、シンプルでかつ分かりやすい切り口ではある。見方を変えると作品は基本的に「企画」「キャラ」「カタルシス」この3点がしっかりしていれば、大よそ何とかなるっぽいという目安にもなる。もちろんそこにどれだけ素敵な肉付けが出来るのかも重要だけどね。

特に「企画」部分の説明は逸品。20文字位で説明できそうな、というのがポイント。これ、作品のキャッチコピーにもなりうる、概要中の概要で、しかも話の根源として外せない、最大の魅力、そして軸の部分でもあるんだよね。具体例として「進撃の巨人」や「寄生獣」などの話が語られているけど、今の有名どころの漫画やアニメについて、同じように20文字前後で概要が分かるような解説を創ってみるってのも、企画創生の訓練になるんじゃないかな。漫画に限らず、創作系全般において。

......ってそういや「ざっくばらんに有名作品を紹介する」みたいな感じで、時々ツイッター上で大喜利的なハッシュタグが登場しているけど、これって実はものすごい有益な話なんだな、と今気がついたりする。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月 5日 06:51に書いた記事です。

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