キーボードレス世代とPC世代と非デジタル世代と...認知のずれ・ゆがみやデジタルギャップの複合技

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よほどデジタル系技術が浸透した、そこそこの若手が多いベンチャー企業でなければ、どこにでもありそうなやりとり。Excelやグラフという名称、固有製品物は知っていても、具体的にどのようなツールで何をすればどんなことが出来るのかまでの認識が出来ておらず、何を使って何かをしなければならないとの話は理解していても、それを結びつけるプロセスを知らないので、同じキーワードを使っていても話がかみ合わないという事態。

プラモデルの設計図を持ってきて「この戦車を作りたい」「部品はどこ?」「だからこの戦車を作りたいんです」「元になる部品がいるよね」「だから、部品じゃなくて」みたいな感じ。まぁこれは以前【だれにでもある、と言われている「認知のくせ・ゆがみ」のお話】で紹介した「認知のくせ・ゆがみ」に近いところもあるのかなあ。「グラフ」に関するとらえ方の部分のずれが元の感がある。「グラフ」は何らかの値を基に作られる図版ではあるのだけど、欲している側はどうやらお絵かきソフト的なもので作り上げるという雰囲気を覚えさせる。あるいはグラフ、Excelそのものをあまり知らない、っぽい(恐らくこちらが正解だということは、このあと判明する)。


ある程度パソコンの操作に慣れていれば、Excelがどのようなものか、そして何をすれば何が出来るのかは、概念的には理解できている。ところが尋ねてきた新人っぽい人は製作を任されている以上、それなりにデジタル機器には慣れているはずなんだけど、そのあたりを知らない。以前言及したスマホ世代、非キーボード世代の香りがする。あるいはそれ以前の話かもしれない。

一方、その新人と思われる人に依頼した上司は、パソコンをほとんど知らない、非デジタル世代。それでは新人に話がうまく伝わるわけがない。色々なギャップが斜め上的に作用して、伝言ゲームがよりいっそうおかしな話になってしまったというところか。......まぁ、良くある話なんだろうな。長い経歴を持つ会社だと、世代間のギャップも大きくなるし、デジタル系ツールの浸透も結構まちまちだろうから。


特にデジタル周りの技術を期待されて入社する人は、色々と苦心させられるはず。ちょいと不安なのは、今件でも可能性として指摘している、「上の世代は非デジタル」「下の世代は非キーボード」で双方ともパソコン周りのツールやソフトウェアの概念に関して疎く、壮大な意志のずれが生じる可能性。タッチパネル形式でビジネス周りのソフトが動かせるようになり、その利用にもスマホオンリーな人たちが慣れてくれれば特に問題はないのだけど......。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月10日 08:06に書いた記事です。

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