「世間」以外の「あなた」な意味の言葉

| コメント(0)

先日の【「それは世間が、ゆるさない」「世間じゃない。あなたが、ゆるさないのでしょう?」】の話。。改めて文豪と呼ばれる人たちの表現力の凄さと、「人間失格」が例の表紙版で売れたのは表紙はあくまでもきっかけであり、その内容に吸い込まれた人も多かったのだろうな(そりゃ青空文庫でも読めるけどさ)と改めて思わせる次第なんだけど。以前設定していたグーグルのニュースアラートでたまたま「疑問視する見解が出ている」の検索対象結果がメールで送られてきて、設定画面にアクセスしたら「疑問視する見解が出ている」「波紋を呼びそう」「問題となりそう」「議論を呼びそう」などの言い回しが設定に入っていた。ああ、以前も似たようなことを感じて、設定していたんだっけ。

自動設定で特定のフォルダに投げ込まれていたメールを読み返すと、やはり政治的に対象の問題を特定できない場合をはじめ、報道側の意図が強い記事において、「世論をそちら側に向けさせたい、誘導したい」ような場面で良く使われている。あとは検索結果が多すぎるので設定は無意味だけど「国民」「市民」もよく結構使用されるね。

結局のところそのような使いまわし、記事の執筆の仕方がテンプレート化してしまって、それが当たり前のやり方になってしまっているので、疑問を持たずに使い続けているのだろうな。あるいは意図して「これは便利。自責が問われずに誘導できるぞ」と自認した上で、そしてそれをまるで電子レンジやトースターを使うかのように使いこなしてしまっているのかもしれない。

対象が面白い話や良い結果を生み出すのならともかく(ウソやいつわりが良くないことに違いはないけど)。特定対象をバッシングするのに使うのは、果たして「報道」といえるのだろうか。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2014年10月26日 05:53に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「釣りや猫だましのセンセーショナリズムが標準化しているのかも」です。

次の記事は「通常の半分のスペースで駐車が出来るステキな自動車」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30