若年層のパソコン・キーボード離れその後

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実は先行記事【スマホは使える、けどパソコンはダメ? 新時代のデジタル世代はスマホがメイン】をまとめたのは昨日の夜半なんだけど、その後色々と反応があったりして、これは別途まとめておいた方がよいかなあ、ということで「後日談」ならぬ「その後談」。

この「キーボードを文章の入力デバイスとして利用できないのでは」という話は、何となく「そういう事例も増えて来るのでは」という感覚はある。時々ツイッターのレスツイートの中に当方のアカウントのみが指定されていて中身はカラというのがあり、「ああ、これはスマホか何かでタイプミスして、そのまま入力実行しちゃったんだなあ」ということを思わせる内容のが結構出てきたりするんだよね。キーボードよりもスマホの方が、その類のミスはしやすいし、ブラウザの種類を見るとスマホアプリだったりで、なるほど感。もちろんスマホを使うなキーボードを使えと強要しているわけではなく、キーボードを普段は使わない、使えない人も増えてくるんだろうという、社会的な流れへの認識。


ツールとしてのデジタルデバイスの進化スピードが加速度をつけて突っ走るようになっていて、そのツールを使ったコミュニケーションでもギャップが生じ、そのギャップを超えてやりとりが出来る人の存在が貴重なものとなりつつある。これについては免許制・資格制度なんてのはできるはずもなく(制度を創ったところで、その制度が施行される頃には時代遅れになるのがオチ)、個々の能力を見出して把握できる、人材把握統括能力が求められることになるのだろうな。

そしてコミュニケーションに限っても、それぞれのツールで使い方だけではなく利用スタンス、ペースが異なるので、相手の主要利用ツールのペースと自分のペースが違っていた時の意思疎通に頭を痛めることになる。本来、交流を容易に、便利にするためのはずのツールが、逆に難儀さを覚えさせるようになるってのは、皮肉なモノだな。


記事文面やら論文ではあまり見聞きしない、このデバイスギャップとでも呼ぶべき問題だけど、教育現場では結構深刻な問題として受け止める人も出てきているようで、このようなお話もいただいた。仕組みを作るには時間もリソースもいる。で、仮にその仕組みをようやく作っても、その頃には時代遅れ。結局遊軍を多数用意しておいて、臨機応変に対応できる体制を作るのがベターということになってしまうけど......お堅い部門ではそれも難しいのだろうな。

個人的には先の記事でも触れている通り、スマホの大型化(ファブレット)が進むと共に、ノートパソコンとしても使えるタブレット型端末が普及していく感はある。もちろんノートパソコン、デスクトップパソコンもそれなりに必要だから残るけど。で、案外シンプルイズベストということで、従来型携帯電話は生き残る道が出て来るんじゃないかなあ、と。つまり「最小限の機動端末」としての従来型、「ちょいと大きいけど万能機動端末」としてのファブレット、そして「パソコン感覚の半機動端末」としてのタブレット型端末(ノーパソ的に使える奴)という仕切り分け。

もっともさらに技術が進んで、空中投影型スクリーンが開発されて普及すればもう少し集約されるんだろうけどね。消費電力問題が解決しないと無理か。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月13日 08:16に書いた記事です。

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