「人は城、人は石垣、人は堀」とはよくぞ言ったもので......

| コメント(0)


タイムスタンプをよく見ると2012年9月。まだ人員不足が問題視されず、むしろ過度なまでのリストラが奨励賛美されていた時代。その時点でも少なからぬ人が、このような指摘・警告をしていた次第。中途採用をすればいい、あるいは企業ごと買収して人もノウハウも、という話はよく聞くけれど、それが出来れば苦労はしないってのが世の常というもので。そのような施策が必要な時期には、どこも似たような事態に陥っているので、手を付ける対象自体が存在しなかったり、単純にコスト計算をしても自社でしっかりと人材を抱えていた方がはるかに安く済み、さらにさまざまな便益も得られていたというオチが付く次第。

さらに「未来に何らの希望も見いだせない」ってのは、特に若年層にはマイナスに作用する。心理的にも経済的にも、ね。このあたりの話、人員を単純にゲームのコマ的に扱うことへの弊害は以前【成果主義が労使問題、さらには現在のさまざまな社会問題のネックなのではという指摘】あたりでも触れた通り。成果主義の過剰信奉や年功序列制への過度なバッシングが、人材育成という企業にとって必要不可欠な要素を軽視させてしまった弊害が、思いっきり出ているわけだ。


で、具体的な弊害の一端が解説されていたので覚え書きも兼ねて。この類の問題って、お金でぽんっと解決できる類のものではないのがやっかいなところ。さらに昨今の人員不足においては、少なからずそのお金ですら出していない雰囲気もある。要は人手が足りないという意見には、その内部に「これまでと同じような待遇、賃金で募集をしても新規応募者が来ない」「ちょっと条件良くしても状況に変化は無い」というものが結構あったりする。いくら条件を引き上げても来ない事例も多分にあるけれど。

そのような状況ってのは見方を変えると、これまでは半ば不当に安い賃金などの条件で雇用していただけという考え方もできる。周辺環境が改善されたので、そちらに人が移ったまでの話。需給の原則を思い返せば、それは理解できるはず。ワンオペ問題に端を発した、すき家の人員不足問題が良い例だよね。

お金は確かに多種多様なサービス、物品に置換できる、非常に有効なツール。ただ、それが万能では無いってことも合わせて知っておいた方が良い。お金で買えるものはいっぱいあるけれど、お金はあるにこしたことはないけれど、お金で買えないものもある。企業の場合は特に、ね。

そりゃ確かにお金が無ければ企業とて倒れてしまうけど。ウェイトのかけ方、天秤の使い方が問題だよ、ということ。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2014年10月13日 07:29に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「スマホは使える、けどパソコンはダメ? 新時代のデジタル世代はスマホがメイン」です。

次の記事は「「英語の会見全文を掲載したよ」「全部全角やん......」「えっ」」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30