電子書籍から紙媒体書籍を展開するアルファポリスが東証マザーズに上場決定とな

ざっと読みするとポータルサイトでさまざま方面からコンテンツを投稿してもらいウェブサイト上でウェブ雑誌掲載の形で披露し、頃合いの良いものについては紙媒体化して一般書籍として販売するというスタイル。昔の「ケータイ小説」の発展版みたいな形というイメージがしっくりくるかも。

ウェブ掲載の時点でも編集部の編集チェックは入るのだろうし、紙媒体化するにあたり再度紙媒体上での制約に合わせた、さらには見せやすくするための再編集が行われるという過程を考えると二度手間のように見えるけど、ウェブ上である程度市場調査は出来るし、ウェブで話題に登ればそれがそのまま宣伝効果になって紙媒体上の本も売れやすくなる。

一定以上の量と質のあるコンテンツが投稿されるのが前提となるけど、一度波に乗ればヘマをしない限りスタンダードモデルとなって定期的に新規コンテンツは収められるし、その点ではアルファポリスは結構前から頑張ってきたので、その成果がようやく出てきたともいえる。下手に色気を出さなければ、案外手堅いビジネスになるのかもしれない。

当方も「ゲート」はウェブ上で読んでいるけど単行本は全巻買っている。また、親族で別ルートにてお世話になっている人もいるので、案外親近感があったりする。色々な意味で、少なくとも個人的に注目しておきたいな。このスタイルが成功を収め続ければ、電子書籍周りのビジネスモデルとして確立することができるし、本の業界全体も潤うことになるからね。