子供のいたずらは「店員に怒られるから」止めさせるのではない

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この類の話は定期的に持ち上がってくる......ということは、根本的な解決の方向には話が進んでいないんだろうな、という、しつけまわりの事案。店舗内商品を勝手にいじってはいけないというしつけは保護者の責にあるのは当然の話で、店員がそれを止めることは出来るけど、まず最初に保護者がそれをやらなきゃならない。

さらにそれを止める際に「店員のおばさんに怒られるでしょ」と、何が悪いのか、いけないのかを明確化しないことで、子供が間違った善悪の物差しを有してしまう。「本を破るのはいけないこと」「お店に並んでいる商品は自分の物ではないのだから乱暴に扱ってはいけない」、こう諭して世の中のルールを教えるべきであるのに、「店の人が怒るから」と説明したのでは、
世の中のルールを習得することなく、「店の人に見つからなければ良い」と誤認して覚えてしまう。

あるいは保護者側には、教え諭すと子供が反発するかもしれないので「自分は怒りたくないんだけど、店員が怒るから仕方なく止めさせている」という責任回避の意図があるのかもしれない。いずれにせよ、保護者としては失格。子供も不幸。世の中のルールを覚える機会を逸して、将来もっと重大な場面でルールに触れ、失態をしてしまうリスクを背負ったことになるのだから。

ほんのささいな言い回しでも、大きな分岐点になることは少なくない。特に子供の教育では。くれぐれも注意し、配慮を求めたい。

あと、「おばさん」は無いよね、やっぱり(汗)

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このページは、不破雷蔵が2014年9月15日 08:13に書いた記事です。

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