大飯稼働が無ければ......関西電力管轄の電力需給動向

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【でんき予報(関西電力)】
【万が一の備えとしての計画停電の準備について(関西電力、PDF)】

↑ 関電最大電力需給(日ベース)(2012年6月30日~)
↑ 関電最大電力需給(日ベース)(2012年6月30日~)に


単純計算で(大飯の稼働が無ければ)需給逼迫警報2日、計画停電1日。但し原発非稼働時には揚水電力の供給力が50万kW+αは減るので、実際はもっと厳しくなる。後データ見たけど、他電力管轄からの融通や火力もかなり無茶してる。

インフラは「常に安定して動いている」「イレギュラーな事象(発電所の事故等)の可能性」を考えると、「事実上のアウトが3回だけじゃん」ではなくて、「90%超えがこんなにあり得た」「大飯稼働させても90%超えあるじゃん」という認識をしてほしいものですね。

これはあくまでも結果論データだからねえ。イレギュラーな事象が発生して数%のぶれは余裕で有りえた。命を預かるインフラ企業としては、そういうリスクを極力減らすのが責務だからね。

もう一つ忘れちゃならないのは、事実上の電力使用制限令と同じような状況下ですら、ここまで切迫しているという事実ね。

※使用率97%超で「需要逼迫メール」の発信による緊急状況下にあることの公知、100%超で計画停電。


......ということで、関電が発表している各種データをもとに色々と計算やらグラフ化をした次第。グラフ中にもあるけど、原発の稼働で揚水発電の上乗せが出来るようになったこともあり、「もしも稼働が無ければ」の場合の精度を高めるには50万kW以上をさらにマイナスする必要がある。

また、他電力管轄から相当量の融通電力を受けていること、そして「電力使用制限令」と同レベルの強制力を持つ節電状態にあることをお忘れなく。「足りる・足りない」の論議をしている段階は、すでに去年の時点で過ぎ去っているのよね。

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このページは、不破雷蔵が2012年8月21日 06:31に書いた記事です。

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