Kindle Fireが飛ぶように売れている、との話

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2週間前にKindle Fireが発売されたときの、評価はまちまちだった。Uncle Waltは、グッドだけどグレートではない、と言った。The New York TimesのDavid Pogueは、"とろい"と酷評し、"洗練とスピード"に欠ける、と言った。しかしKindle Fireは今でも飛ぶように売れている。iPadと比較して低評価する人たちもいるが、しかしそれは間違った見方だ。Fireは傑出したメディアタブレット(メディア消費専用機)であり、いくつかのことを、とても上手にやる。それを、これから説明しよう。

Kindle Fireは、本や映画やテレビ番組、音楽、雑誌、アプリなどのデジタルメディアを見つけて消費することを目的に、作られた製品だ。だからiPadのように多機能ではないが、しかしそれでも、絞り込むことに十分な価値のある分野だ。それらの機能を、一つ一つ見ていこう:

読むこと

iPadとではなく、ほかのKindleと比べるべき。画面の反応は素早いし、E inkのちらつきもない。単純に本を読むだけでも、従来のKindleよりはKindle Fireが良い。またサイズが適切なので、eリーダーとしての使いやすさは、iPadに優る。

視ること

画面は小さいが画像はシャープで、ビデオビューワとしては優秀。それに、AmazonのInstant VideoはHuluやNetflixなどよりもお得だ。欠点があるとすれば、家族などグループで視れないこと。

聴くこと
Webを閲覧すること
遊ぶこと

結論

デジタルメディアを消費するための機器としては、性能優秀でしかも格安。サイズも適正。これが、飛ぶように売れている唯一最大の原因だ。携帯をゼロ円で売る売り方に似ているが、ライブラリの充実を図っているAmazonは、どのお客からも、十分に元+αを取るだろう。


【タブレットマシンの特性と選択肢】でも触れているけど、タブレット機そのもののニーズはかなり高いという現状上で、iPadシリーズがハイグレード的なマシンとして、そして今回登場したKindle Fireが廉価普及モデル的な位置づけとして、かなり大きな動きを示しそうな予感を覚えさせるレビュー。日本円で1万8000円足らず。ネットも出来て本も読めて、ゲームも出来る。「囲い込み端末」だということは分かっていても、これはとっても素敵な端末。「年末までに日本でもキンドルが展開云々」って話の続報が全然ないのが気になるのだけど、こちらも早く出して欲しいなあ。


(最終更新:2013/08/28)

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このページは、不破雷蔵が2011年11月27日 07:04に書いた記事です。

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