インド市場は日本の昭和40年代?

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電通総研では、今夏(7-8月)インドのデリーとムンバイ両都市で、中小個人商店主と一般消費者を対象にアンケート調査を実施しました。若者が多数を占める人口構成と中間層の急速な成長を背景に、インドの消費財市場、なかでもFMCG(Fast Moving Consumer Goods、日用消費財などの製品)市場の魅力に注目が集まっています。これまでわが国企業のインド進出といえば、インフラや自動車、電機などが中心でしたが、今後はFMCGメーカーの進出も本格化すると考えられています。

インドの小売の売上高95%超は、中小個人商店が担っていると言われています。本調査では、こうした中小個人商店での「買物」の実態を明らかにすべく、商店主に対して「どのような考えで品ぞろえをしているのか」「新しい商品を扱うか否かを、どう判断しているのか」といった点を中心に、「"商い"の考え方」を聞きました

また、あわせて、消費者に対しても「買物の参考情報をどこから得ているのか」「なぜ購入したのか」といった「購買意識」を聞きました。調査結果が示しているのは、大規模なマス・コミュニケーションと流通施策を組み合わせたマス・マーケティング、つまりわが国企業が昭和40年前後に経験した高度成長期のマス・マーケティング手法が有効だ、ということです。以下にその結果の概要をご紹介します。


調査母数がやや小さめ・狭い領域なのと、データそのものが公開部分だけでは散漫気味なのでまとめにくい、けど内容としては結構重要なので、こちらで覚え書き。要は消費スタイルが日本の昭和40年代(「三丁目の夕日」時代にマッチ、あるいはその前後かな)に近いので、似たような手法が有効なんじゃないかな、特に家電商品周りはその傾向が強いという話。

商品展開についてはまさにその通りの感はある。また、消費者の情報源上位にネット系がなかったのは少々意外。これからモバイル中心に浸透してくるのか、それとも身の回りの商品のことはあまり話さないのかな。前に見た【新興国とスマートフォンの躍進ぶりを改めて納得・ケニアのケース】でのケニアの状況は、今から3年前だったにも関わらず、携帯電話がかなり重要なアイテムになってたんだけどなぁ......。

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このページは、不破雷蔵が2011年9月23日 08:43に書いた記事です。

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