「消費税は下げるべきではない。10%に引き上げるだけで、どれだけの年月と努力が求められたか」

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消費税は下げるべきではない。10%に引き上げるだけで、どれだけの年月と努力が求められたか。なおかつ消費税は社会保障の重要な財源となっている。社会保障の充実が言われている時に、この基幹税を軽減することはいかがなものだろうか。


今は世界中の国が大規模な財政出動をしている。日本も思い切って財政出動を行うことは大事だ。恐らくここ数年は、引き続きやるべきことをやる段階だと思うが、その先には財政・経済の問題を一体化しながら、しっかりと未来を考えていかなければいけないのではないか。


自民党の岸田文雄政調会長のインタビュー記事。前後して先行記事にある通り、政府税調の消費税率上げようぜ的な話があったこともあわせ、色々と画策してきてるよな、という感は強い。インタビュー記事なのだから何を語っても自由なのだろうけど、新興宗教の教祖の語りというか、洗脳された人の言葉を読んでいるようで、背筋がぞっとする。

体の器官の維持のために血液・血流は存在するのであり、血液・血流を優先するために体の器官をないがしろにするのは本末転倒。健康のためなら命を落としても良い、的な。また以前から何度となく言及してるけど、税制は国の経済を維持していくためのコントロール機能であり、その存在自身を最優先するために国の経済そのものを痛めつけたのでは何の意味もないのだよ。

安定税源とは結局のところ、苦しい時も楽な時も同じだけの苦痛を与えるというもの。健康体の時も入院中も手術の直後でも、毎日欠かさず10キロのジョギングと100回のスクワットをしなければとか言う人の狂気ぶりは理解できるはずなんだけどな。


第一、物事の是非を勘案するときに、努力したから、大変だったから肯定すべきだという意見は、それだけで語り部が無能であることの証にしかならない。かつて大陸に派兵してた陸軍の撤兵を米国などから求められた時に、「ここで引き下がったら今まで失われた20万人もの英霊に申し訳が立たない」と反発した東條英機陸相とどれほどの違いがあるのか。

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このページは、不破雷蔵が2020年8月 7日 07:48に書いた記事です。

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