逆オイルショック・原油先物価格がマイナスに。現物引き取ったらお金がもらえる時代

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20日のニューヨーク原油先物市場で史上初めて価格がマイナスとなった。原油需要が激減するなかで在庫が増え、保管スペースが枯渇。買い手がつかなくなった。ファンドが投げ売りし1分で10ドル以上下落する場面もあった。21日に取引を終える5月物だけの局所的な話だが、世界を代表する国際商品市場で極めて異例の事態だ。

5月物は21日に取引を終える。たとえば1000バレル買い持ちしたままなら、同量の原油とともに3万7千ドル(約400万円)の現金を受け取る。売り手は逆に400万円を支払って、原油を引き取ってもらう。通常では考えられない事態だ。

カギは需要激減と原油保管スペースの枯渇だ。米国では外出規制によりガソリンの使用が激減しているほか、企業のエネルギー需要も急減している。米エネルギー情報局(EIA)によると、4月2週の米原油在庫(戦略備蓄除く)は5億バレル強と3週間で5千万バレル以上増えた。全米の貯蔵能力は約6億5千万バレルとされ余地はなくなりつつある。


昨日寝る前は安値更新的な話だったのに、今日起きてみたら最安値どころかマイナスをつけていた、原油先物。要は現物買うと原油までもらえる時代。ドラえもんの「お金を持つのが嫌われる世の中」のネタ話のようですらある。逆オイルショックとはよくぞいったものだ。


色々と説明されているけど、要は先物の締切当日で、今買ってしまうと現物を引き取らねばならなくなる。あらかじめ原油を入れるような場所が確保できていればいいけど、そのような場所は今はもうどこもパンパン。だから「お金あげるから誰か原油引き取ってよ、このままだと置く場所が無いのに原油を引き取らなきゃならなくなる」という泣きが入っているレベル。小豆相場で現物の小豆を自宅に持ち込んだというネタ話はあるけど、あれが原油で、ってことになりかねない(無理だけど)。

なので、原油全体が言葉通り投げ売りされているわけではなく、特殊環境下の状況で発生した特異な例......ではあるけど、ゼロとかマイナスってのはインパクトが大きいので、ここしばらくは他の先物とか原油関連の相場も大きく荒れることだろう。

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このページは、不破雷蔵が2020年4月21日 07:30に書いた記事です。

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