八ツ場ダム群が水位を下げたかどうか

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台風19号の記録的な大雨による利根川の増水について、国土交通省が利根川上流ダム群の治水効果をまとめた。試験貯水中だった八ツ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)にためた分も含め、上流と中流の境目にあたる観測地点で水位を1メートル下げたという。このため、避難勧告などの目安となる氾濫(はんらん)危険水位は超えず、「治水効果を発揮した」と国交省はみている。

先の台風19号で注目された、氾濫を抑止する一因となったのではないかとされる八ツ場ダム(群)。八ツ場ダムが前政権で「ダムはムダ」というオシャレナイスな感じで作業を止められていたので、それも併せて色々と物議をかもした......というか、ダムの意義は無いという話がいつもより多く回っております、的状態だったことは否めない。

で、それに関して国土交通省が暫定計算結果を出したよ、という話。八ツ場ダム群では1メートルほどということらしい。ぶっちゃけ、費用対効果はまた別の話としても、ダムが存在すれば0.1ミリでも下げたことには違いないのだけどね。

今件一次資料は11月5日発表の 台風第19号における利根川上流ダム群の治水効果(速報) ~利根川本川(八斗島地点)の水位を約1メートル低下~  www.ktr.mlit.go.jp/kisha/river_00000474.html

速報値ですが利根川本川流域の5ダム(3900万m3)、八ッ場ダム(7500万m3)、下久保ダム(3100万m3)合わせて貯留量は14500万m3。計7ダムで八斗島地点では約1mの水位が低下したものと推定。貯留量で単純試算をすると八ッ場ダムは52センチほどの水位低下への貢献をしたことになります。

今後詳しい計算で値が多少なりとも上下する可能性はあり、さらに個別のダム(群)の効果も推定されるかもしれませんが、少なくとも八ッ場ダムの効果はゼロではないと見て良いでしょう。無論ダムだけで氾濫を防げたわけでは無いのも事実。防災は複合的な方策で成し得るものです。


一次資料を基にさらに試算すると、群ではなく八ッ場ダム単体では50センチ強ほどの押し下げ効果があったもよう。まったく効果がなかったとか、自分達で計算したら10センチ強だったとかいう話も出てるけど、色々とツッコミたいところではある。

無論、ダム万能論を振りかざすわけでもないけど、少なくとも先の政権での「ダムはムダ」こそが無駄だったことには違いない。

で。ひとつ聞いてもいいかな。どうして朝日新聞はこの話を、資料公開後1週間以上も経ってから報じたのかな。

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このページは、不破雷蔵が2019年11月16日 07:46に書いた記事です。

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