デジカメの販売が8年で7割縮小したという話

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デジタルカメラ市場の縮小が止まらない。全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2018年のデジタルカメラ市場は絶頂期である10年の約30%規模まで縮小していることが分かった。19年は、さらに下回る可能性がある。

7割に縮小したのではなく、7割も縮小して3割になっちゃったというのだから、それがどれほどすごいことなのかは容易に理解できる。単なるデジカメとのくくりで、コンデジから専門高性能機まで含めた結果としての値だから、ちょっと腰を抜かす(台数計算だから仕方ないけど。販売金額ならもう少し数字は穏やかかも)。

もっとも、写真を本格的に楽しみたいのなら話は別だけど、スナップ的な使い方とかネタ画像を作るためとか、個人レベルでの画像保存ってところなら、スマホのデジカメ機能で十分過ぎるので、わざわざデジカメを別途買う必要は無い。買ったとして、スマホとは別にいちいち持ち歩くのも面倒くさい。ならば手元にあるので構わないし、新しくデジカメを買うことも無い。最初からスマホを使っている人は、別口でデジカメを買う必要がどれほどあるだろうか。格好つけるため? その人らに向けた市場を期待するのは間違っている。

デジカメ市場が縮退しているのは当然スマホが原因。スマホのカメラ機能の高性能化で、廉価~中堅までのデジカメの存在意義は薄れ、スマホの普及とともに、新規に購入する必要性は無くなっています。複数の小物を持ち歩くことの面倒臭さ、そして何よりインターネットとの直結性のある無しの観点で、デジカメはスマホに勝てないのが実情です。


デジカメの買い替え需要は減少中で、買い替え年数も延びる一方。消費動向調査によれば二人以上世帯におけるデジカメの買い替え年数は2005年時点で2.9年だったものが2019年では6.0年にまで延びています。単身世帯でも2008年では3.2年が2019年では6.7年。

またデジカメの世帯普及率は二人以上世帯で2013年の77.0%がピークで以降は漸減中、2019年では65.6%にまで落ちています。単身世帯ではスマホで代替してしまうためか普及率は低く、35.7%でしかありません。


元々デジカメってのは便利で安価ではあるけど、同時に手軽に写真や動画を撮るために登場したもの。写真などへのアプローチを劇的に下げてくれたことに違いは無い。ただその役割を果たし、より一層強力なパワーを持つスマホが浸透しているので、お役御免状態になってしまっている。スマホじゃできない専門的な分野における専用機以外は、ね。

そりゃ確かにコンデジレベルのデジカメでも、スマホにできないことができるってのはある。けれどその機能を必要としている人が、その機能のためにわざわざデジカメを調達しなきゃならない人がどれだけいるのかと考えると......。まぁ、現状は仕方がないし、今後も発想の転換をしないと市場は縮小していくばかりだろうな。

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このページは、不破雷蔵が2019年11月11日 06:55に書いた記事です。

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