幼いうちに構築される技術の根幹

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この辺りの話は具体的な研究論文を読んだわけでは無く、方程式の類もあるわけじゃないのだけど、義務教育の存在意義とか自分の経験則とか、さらには他のあれこれの事象で付随する情報として入ってきたりした情報とかで、ある程度納得のいく話。あるいは文科省の全国学力・学習状況調査のクロスデータを検証すれば、それっぽい結果を導き出せるのだろうか。

人のくせとか性質とか行動の方向性とかは子供のうちに培われることが多い。小さい時のあれこれがきっかけであれを始めるようになりましたとか、子供の時の事案が元でこれを今でも続けていますとか。大きくなったらこういう職業につきたいという子供の時の思いがずっと続くとか。そういえば以前に、自宅に本棚があるか無いかで子供の学習や読書に対する姿勢が違ってくる、環境の整備が大切だという話をしたけど、それに近いのかな、という気がする。

個人的には基礎工事とか貯金的なものとかいうものでは無く、概念の構築だと考えている。プログラムを組むとかそういうものの見方ができる人は、フロチャートの概念・考え方が無いと無理だって話はよく聞くけど、そのフロチャートの部分を子供のうちに習得できているかどうかという問題。あるいは非常に雑になるけど、専門用語とかかな。専門用語が分かれば、その界隈の話も理解できる、少なくとも読めるのでアプローチが可能になるけど、用語が分からなければ意味が分からないで終わってしまう。

子供のうちに色々な本へのアプローチをさせるのは、可能性の選択肢を持たせるという観点では正解だと思う。手が届く場所にたくさんの本があれば、どんどん可能性が増えていく。

ただ一方で、最近ではスマホやタブレット、パソコンのようなネット端末を使えるようになれば、それこそ本棚どころか図書館が自宅に存在するのと同じような状態になる。この場合、自宅に本棚とかと同じように読書へのアプローチの多い少ないはどうなるのだろうか。

本棚が無くてもタブレット端末を与え、自由に本が読めるようなサイトへのアクセスと読み方を教えれば、やはり読書好きになるのだろうか。電子書籍と実体のある書物とでは、どのような違いが生じるのか。実験ができるわけではないので、色々と考えてしまう話ではある。

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このページは、不破雷蔵が2019年9月23日 07:57に書いた記事です。

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