数十年後の電子書籍

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文書を保存しておく必要性とその媒体については繰り返し話をしているけど、これはマジで実感できるお話。電子書籍などはデジタルデータでの保存だから一見永続的なものに思えるけど、プラットフォームが破綻したり投げたりされるとあっという間に使えなくなってしまうのもまた事実。他のプラットフォームで代替処理をしてくれるっていう説明もあるけど、すべての書籍が用意されているとは限らない。

これって結局、現状の電子書籍の仕組みである「データの根幹は利用者の手元には無く、サービス提供側から借り受ける形を取っている」ってのが問題だと思うのだよね。図書館とか貸本屋みたいな感じだから。永続的に利用できる権利を持っていても、図書館や貸本屋そのものがこけたらオシマイ。

オンラインゲームも似たようなものかな。プレイヤーはデータの受け手としての存在だからね。サービスが終わったら跡形もなくなってしまう。手元にキャラデータが残っていたとしても。

また、仮に手元にあったとしても、その端末自身が滅んでしまったら読み込みは出来なくなる。テキストベースなら新しい媒体に転送できればいいのだけど。これは当方が今必死に続けている、昔のソフトの整理で痛いほどわかっている。ソフトはあってもそれを再生する端末がすでに無いので、手元に持っていても意味がないってことになる。パソコンの古いソフトはお払い箱で、むしろカートリッジ式の古いゲーム機用ソフトの方が保全価値はあったりする。

一方で紙媒体ならば、紙そのものの性質劣化とか損失のリスクはあるけど、その他の要素としてはデジタルほどシビアでは無い。


以前も話した記憶はあるけど、記憶媒体には一定の概念的リソースがあって、便利であればあるほど一定時間に消費されるリソースも大きなものとなり、品切れとなるまでの時間は短くなる。不便な媒体ほど消費リソースも少なくなるので、耐久性は長くなるという次第。

使いやすく、そして長持ちをする存在があればいいのだけど、実のところ技術進歩の過程では、長持ちって要素は後回しにされやすい。長持ちすると買い替え頻度が長くなるので、商品としては優秀じゃなくなるから。まぁ、それでも例えば自動車とかパソコンのように、少しずつ利用年数が延びているのもあるんだけどね。

この辺りの話はマジで本格的な検証と対策を打たないとまずい気がするのだけどねえ。

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このページは、不破雷蔵が2019年8月 9日 07:01に書いた記事です。

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